エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1434
2024.06.29 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
フレームを開封し、内部構造をチェックしよう。なお4ヶ所のネジを取り外すだけで内部にアクセスできるが、その際にワランティシールを破ってしまうため、通常なら保証が受けられなくなってしまう |
「TOUGHPOWER GF A3 850W」の内部構造は、ほぼ完全なケーブルレス設計である点に加えてドーターボードが使われていないため、非常にスッキリした印象を受ける。ファンの風がダイレクトに各種コンポーネントに吹き付けられることから、冷却効率も良さそうだ。
また、メインコンデンサにはルビコンと日本ケミコンなど日本メーカー製、二次側にCAPXONなど台湾メーカー製を採用。コンポーネントの使い分けによって、コストと信頼性をうまくバランスさせているようだ。
整然とコンポーネントが搭載された内部構造。ややコスト意識を感じるスッキリした構成になっている |
突入電流やノイズの混入を防ぐ入力部。X2コンデンサやYコンデンサなどの安全コンデンサが実装されている | コモンモードチョークコイルなどの奥にあるのが一次側整流回路。ブリッジダイオードは発熱が大きいため、放熱用のプレートにマウントされているようだ |
力率を改善するアクティブPFC回路のコイル |
一次側平滑回路に搭載されている耐圧420V/105℃対応のコンデンサ。ルビコンと日本ケミコン製コンデンサが採用されていた |
ユニット内部を分断するように搭載されたヒートシンクには、発熱の大きいPFC回路のスイッチやダイオードが取り付けられている |
中央後ろ寄りに実装されていたメイントランス。入出力を絶縁し、400V以上に達する入力を実際に使用する電圧値に近い出力電圧に変換してくれる |
メイントランスのすぐ隣に実装されていた5VSB回路用のサブトランス | 二次側回路には、台湾CAPXON製のコンデンサが採用されていた |
12Vから5Vと3.3Vを生成するDC-DCコンバータ回路。ドーターボードではなくメイン基板上に実装されていた |
冷却ファンは流体軸受けを採用する120mm径の「TT-1225」が搭載されていた |
「TT-1225」ファンは4pinコネクタで制御用回路に接続されていた。すぐ近くに見えるケーブルはセミファンレス機能のON/OFFスイッチに繋がっている |