エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1435
2024.07.01 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
トップパネルの大半はマグネット固定式のダストフィルターで覆われている。既に透けて見えるシャーシ部は通気孔で、冷却ファンまたはラジエーターが搭載できるよう、スリットタイプのネジ穴が確認できる。ちなみにダストフィルターは幅約205mm、高さ約380mmで、付着したホコリの除去など、メンテナンスが容易にできる。
既に触れている4mm厚強化ガラス製左サイドパネルを見ていこう。前方・右端は例の45°glass beveling technologyによるエッジ加工が施され、フロントパネル部との継ぎ目を極力目立たせない仕掛け。後方・左手下部にはAntecのロゴがプリントされている。
いわゆるベゼル部は上下各25mm幅、後方は30mm幅。裏面は後方縦列と前方上下の一部にスチール製プレートが装着され、ちょっとした脱落等でガラスが割れないよう補強されている。なおシャーシへの固定は、上部3箇所のフックをスライド、下部は引っ掛けタイプで、後方から2本のハンドスクリューでネジ留めを行う。パネルサイズは幅約430mm、高さ約375mmだった。
45°glass beveling technologyによるエッジ加工。見た目にも触れた限りでも丁寧に処理されている事が分かる |
右サイドパネルはスチール製で、前後に広く通気孔が設けられている。計測すると、いずれも幅約123mm、高さ約310mm。通気孔は目の細かいパンチング加工により、ダストフィルターの装備はない。パネルサイズは幅約420mm、高さ約378mmだった。
デュアルチャンバー設計のPCケースとあって、見慣れたミドルタワーPCケースに比べ、明らかにゆったりと幅が取られているリアパネル。順番に見て行くと、上段右手に標準装備の120mmファン、中央はマザーボードのバックパネル用にカットし、左手の大きな開口部には電源ユニットがマウントされる。そして下段には拡張スロットが並び、空きスペースは通気孔として有効に活用されていた。
本体を横倒しにしてボトムパネルをチェックする。およそ半分の面積はマグネット固定式のダストフィルターが占有し、標準装備品の120mmファン3基(逆回転ファン)が透けて見える。残り約半分はフラットで、ここからもデュアルチャンバー設計である事が想像できる。なおダストフィルターのサイズは実測で幅約120mm、長さ約365mmだった。
そして四隅にはプラスチック製の台座を備え、設置面には滑り止めゴムを装着。台座高は実測約20mmで、設置面との間に空間を設け、吸排気ができるようになっている。
プラスチック製台座は高さ約20mm。設置面積も広いため、構成パーツ満載の状態でも安定感がありそう |