エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1441
2024.07.26 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
ZALMAN「ALPHA2 A36 White」 市場想定売価税込18,480円前後(2024年6月28日発売) 製品情報(ZALMAN/株式会社アスク) |
今回の撮って出しレビューでは、2024年6月末より国内発売が開始された、ZALMANブランドの最新オールインワン型水冷ユニット「ALPHA2 A」シリーズを取り上げる。ラジエーターサイズは120mmファンを3基搭載する360mmサイズと2基搭載する240mmサイズの2種類が用意され、それぞれカラーバリエーションはホワイトとブラックの2色がラインナップする。
360mmサイズラジエーターを搭載するブラックモデル「ALPHA2 A36 Black」 |
240mmサイズラジエーターを搭載するホワイトモデル「ALPHA2 A24 White」 | 240mmサイズラジエーターを搭載するブラックモデル「ALPHA2 A24 Black」 |
ウォーターブロックにはディスプレイ付きカバーを備え、専用アプリをインストールすることでCPUの温度をリアルタイムに表示可能。カバーはマグネット固定式で、ウォーターブロックの取り付け方向に合わせて向きを変えられるギミックも用意されている。さらにウォーターブロックと120mmファンにはアドレサブルRGB LEDが内蔵され、各社マザーボードのイルミネーション機能と連携して統一したライティングを楽しめる。
トップカバーの向きは、ウォーターブロックの取り付け位置に合わせて90°ずつ計4種類から選択可能 |
またラジエーターから流れ込む冷たいクーラント液と、CPUによって温められたクーラント液が混ざらないよう残留液を最小限に抑えた最新の高流量ポンプや、CPUのヒートスプレッダ全体をカバーする純銅製のベースプレートを採用することで、CPUから発生した熱を効率よくクーラント液に移動できるよう設計されている。
そしてラジエーターを冷却するファンには、高風量ながら振動や乱流を抑える効果がある「Shark Finブレード」と摩擦が少なく耐久性にも優れる「ハイドロベアリング」を組み合わせたリング形状ファン「ZM-AF120 ARGB」を標準装備。これらの最新技術を組み合わせることで、TDP300Wを超える高い冷却性能と優れた静音性を両立しているという。
白を基調に製品画像が大きくデザインされたパッケージ。ラジエーターを冷却する120mmファンは、あらかじめ装着済みのためパッケージの内部はスッキリとした印象だ |
ラジエーターの素材はオールインワン型水冷ユニットでは一般的なアルミニウムで、対応ソケットはIntel LGA1700/1200/115x、AMD Socket AM5/AM4。Intel LGA20xxやAMD Socket sTR5といったハイエンドデスクトップPC向けのプラットフォームは省略されているが、現行のメインストリームCPUはすべて網羅している。
ちなみに市場想定売価は360mmサイズの「ALPHA2 A36 White」が税込18,480円前後、「ALPHA A36 Black」が税込17,980円前後、240mmサイズの「ALPHA A36 White」が税込14,980円前後、「ALPHA A36 White」が税込14,480円前後。発売から時間が経過している旧製品ではより安価なものもあるが、最新世代の製品としてはかなり控え目な価格設定で、コストパフォーマンスに優れているのも大きな特徴だ。