エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1442
2024.07.30 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
テストセッションの締めくくりとして、ストレステスト実行時のクーラーの様子をサーモグラフィで観察してみよう。PL1/PL2=253Wに設定しつつ、高負荷時は「Cinebench 2024:30 minutes(Test Stability)」を実行して20分経過後のヒートシンクの様子を撮影している。
アイドル時 |
高負荷時 |
高負荷時のサーモグラフィを確認すると、ヒートパイプ部分の発熱が特に大きく、そこからフィン全体に熱が広がっている様子が見て取れる。また前後のヒートシンクの比較では、フレッシュエアを受けることができるメモリスロット側のブロックがやや低めになっているようだ。
ツインタワー&デュアルファンという厳つい風体ながら7,000円台という、コストパフォーマンスの高さが光る「CNPS14X DUO BLACK」。実際の検証でもその頼もしい外観を裏切ることなく、Power LimitがIntel推奨値のままならCore i9想定の発熱も余裕で冷やせる実力があり、ほどほどのPL値であれば騒音とパフォーマンスのバランスをとった運用が可能だった。
さらにイルミネーション疲れした人を惹きつける、オールブラックの外観も好印象。光らないマシン構成の中心にあって、システム全体を引き締める重要なピースになってくれそうだ。組み込みにおける制限も少なく、大型クーラーながら周辺パーツとの共存に悩まされることもそれほどないだろう。
1万円の壁を叩かずにしっかりした冷却性能をもつクーラーを求める向きに、また一つ注目の選択肢が加わった。
提供:ZALMAN
株式会社アスク