エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1442
2024.07.30 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「CNPS14X DUO BLACK」の基本的な仕様を把握したところで、ここからはパッケージから取り出した本体の外観チェックを進めていこう。
ツインタワー(デュアルタワー)タイプのヒートシンクとデュアルファンを組み合わせた構成であることは冒頭触れた通りだが、発光部品を一切搭載しない“オールブラック”仕様である点も見逃せない要素。引き締まった質実剛健なデザインは、黒一色のコンセプトマシンはもちろん、イルミネーションを排除した硬派な構成との相性も良さそうだ。
なお、クーラー本体の外形寸法は幅126mm、奥行き135mm、高さ159mm、重量は約1,160g。全高が160mm以下に抑えられていることから、一般的なミドルタワーPCケースであれば問題なく組み込むことができるだろう。
続いて冷却ファンを取り除き、ヒートシンクそのものをじっくり眺めてみよう。受熱ベースプレートからヒートパイプに導かれ、2方向に分岐するツインタワー型のデザイン。間にはちょうど冷却ファンが収まるだけのスキマが設けられており、前後の“タワー”はそれぞれ同じ大きさになっている。
アルミニウム製のフィンが整然と並べられたヒートシンクの放熱面積は、スペックシートによると9,997cm2とのこと。高級モデルとは異なり特にデザイン面で特筆すべき要素はないものの、格安モデルらしいチープさもまた感じられない。
なお、ヒートシンクの形状にはZALMANの工夫が隠されており、下側のフィン6枚の部分に設けられた段差に注目。この手の大型クーラーでは定番の配慮ながら、周辺コンポーネントへの干渉を抑えるための「カットアウトフィン設計」が採用されている。
そしてそれぞれのタワートップには、いずれもZALMANロゴをあしらったABSトップカバー「モダントップカバー」を装着。ガラスパネルを採用したPCケースであれば、強化ガラス越しにZALMANシグネチャーロゴがさり気なく自己主張してくれるというわけだ。
対称デザインのツインタワー型ヒートシンク。引き続き受熱ベースプレートやヒートパイプを見ていこう |