エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1442
2024.07.30 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、各種検証に進む前にマザーボードへの搭載手順を順番に紹介しておきたい。今回はIntelプラットフォームを使用して検証を行うため、LGA1700マザーボードに搭載する際の手順のみを確認していく。
なおバックプレートがIntel用のみ付属するのは、AMDの場合は備え付けのバックプレートをそのまま利用するためだ。その後(標準のリテンションを取り外し)付属のリテンションを使用してクーラーを固定するスタイルは、Intelと大きな違いはない。
まずはINTEL Backplateの先端に取り付けられたクリップ位置をLGA1700に合わせよう | マザーボード背面からINTEL Backplateをマウントホールにセット。ネジ受けがホールにピッタリ収まるはずだ |
マザーボードの表面から、水色にカラーリングされたStand-Offs LGA1700を四方にセットする |
スタンドオフにINTEL Guide Clipsを載せ、INTEL Screwsを使用してネジ留め。LGA1700の場合、レールの外寄りの位置をネジが通ることになる |
CPUにグリスを塗布したら、ヒートシンクを載せてネジで固定する。2つのネジを交互に締めていこう |
これでヒートシンクの取り付けは完了。ぐらつきや不自然な浮きがないかチェックしておこう |
120mmファンの「ZM-AF120」×2をクリップでヒートシンクにセット。Y字ケーブルのPWM 2-Way Cableで電源ケーブルをまとめ、マザーボードに接続すれば搭載は完了だ |
ツインタワータイプの大型空冷クーラーとくれば、気になるのがメモリスロットへの干渉だ。「CNPS14X DUO BLACK」もその例に漏れず、そのヒートシンクサイズ故にスロット側へ大きくせり出す仕様になっている。
ただし「CNPS14X DUO BLACK」はメモリスロットへの干渉を抑えるため、ヒートシンク下部をカットアウトしたデザインを採用。(中央部のファンのみ搭載する)シングルファン時は最大高52mm、多くの人が選択するであろうデュアルファン時にも最大高44mmのクリアランスが確保されている。
そこで搭載テストとして、上部にLEDバーを備えたCORSAIRのオーバークロックメモリ「VENGEANCE RGB DDR5」を装着、干渉の程度を確かめてみた。
「VENGEANCE RGB DDR5」は全高が実測で約45mmあり、デュアルファン時のクリアランスをギリギリオーバーしてしまう。しかしスロット側のファンをやや上部にオフセットして取り付けることで、問題なく搭載が可能だった。よほど背の高いメモリをチョイスしない限りは、冷却パフォーマンスに影響しない範囲で共存することができそうだ。
全高約45mmの「VENGEANCE RGB DDR5」は問題なく搭載できている |
オフセット幅がごくわずかなため、冷却パフォーマンスへの影響はほとんどなさそう |