エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1446
2024.08.09 更新
文:撮影・藤田 忠
電源ユニットはほとんど隠れてしまうため、選択肢の少ない白色にこだわるか悩むところだが、第1候補には各種ケーブルも白色なモデルを組み合わせて、白で統一するのをおすすめしたい。ここでは、その点をしっかりクリアできるMSI「MAG AGL PCIE5」シリーズの容量850Wモデルを選んだ。ATX3.0規格に準拠し、16pin 12VHPWRコネクタを装備しているので、GeForce RTX 40シリーズとの組み合わせも安心だ。
ただ、白色モデルの「MAG A850GL PCIE5 WHITE」を用意できなかったので、黒色モデルを使用している。ちなみにこの場合は黒色ケーブルが気になってしまうところ、今回は(追加でコストはかかるものの)後述するLEDカバーを利用してケーブル隠しとドレスアップ効果の両立を狙った。
ケーブルも含めて白色の「MAG A850GL PCIE5 WHITE」。黒色になるが、750Wモデルなら12,500円にコストダウン可能だ |
そのほか、メモリは白色ヒートスプレッダにLEDバーを備えるCORSAIRやG.Skillが狙い目だが、品切れになることも多々ある。ここでは選択肢のひとつとして、基板タイプのDDR5-5600 16GB×2メモリに、ARGB LEDバーを搭載するメモリヒートスプレッダを取り付けた。
アマゾンで、3,250円で購入したEZDIY-FABのARGB LEDバー搭載メモリヒートスプレッダを組み合わせてみた |
ストレージは最大シーケンシャルリード・ライト4150MB/sを発揮するWestern DigitalのPCI Express 4.0×4対応NVMe SSDの「WD Blue SN580 NVMe 1TB」だ。容量1TBモデルは、12,500円とコストを抑えたPC自作に狙い目となっている
Western Digital「WD Blue SN580 NVMe 1TB」。リード・ライトともに4150MB/sと、ゲーミングや軽い写真編集などには十分な速度を発揮する |
構成を把握したあとは、組み立て、OSインストール、その実力の確認だ。まずは「MAG FORGE 320R AIRFLOW WHITE」に各種パーツを組み込んだ。
「MAG FORGE 320R AIRFLOW WHITE」は、フロントサイドにファンスペースがあるなど、比較的最近の設計となっているため、内部スペースは広めだ。ケーブルホールは複数かつ大きめなので、裏配線の取り回しはしやすい。ただし水枕、3基のラジエーターファン、ケース標準搭載の4基のファンと、取り回しが必要なARGB LEDケーブルが多いので、ケーブルは小まめにまとめ、考えながら取り回ししないと、右サイドパネルが閉まらないなんてことも。また、自作に必須なタイラップは多めに用意しておきたい。ちなみに今回の組み立てでは、50本近く使用している。
「MPG B760M EDGE TI WIFI」の3pin ARGBピンヘッダは、基板上部と下部の2箇所に実装。MicroATXなので、少ないが、ARGB LEDハブがあるので配線はスムーズに行える |
黒い電源ケーブルを隠すとともに、LEDで彩れるようにアイネックスのARGB LEDカバー「RLD-STR24P」「RLD-STR16P」を使用した |
今回選んだパーツの組み立て工程全体では、首を傾げてしまうようなところはなく、スムーズに完成した |