エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1448
2024.08.14 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
3Dモデリングソフト「Blender」の性能を計測する「Blender Benchmark 4.2.0」の結果を確認していこう。なおレンダリングにはCPUを選択している。
先代モデルとの比較ではRyzen 9 9950Xは約3~7%、Ryzen 9 9900Xは約12%上回り、Zen 5アーキテクチャのメリットは大きい。またもともとパフォーマンスコア(Pコア)の影響が大きいこともあり、Ryzen 9 9950XはCore i9-14900Kより約19~28%、Ryzen 9 9900XもCore i7-14700Kより約5~9%を上回る。
「V-Ray 5」ベースのレンダリングベンチマーク「V-Ray 5.0.2 Benchmark」の結果を確認しておこう。
先代モデルとの比較では、Ryzen 9 9950X、Ryzen 9 9900Xとも約11%高いスコアで、IPCが向上したZen 5のメリットがしっかりと発揮されている。またこちらもPコアの影響が大きくRyzenシリーズが得意としていることもあり、Ryzen 9 9950XはCore i9-14900Kに比べて約29%上回り、Ryzen 9 9900Xでも同等以上のパフォーマンスが期待できる。
「V-Ray」ベースの最新レンダリングベンチマーク「V-Ray 6 Benchmark」の結果を確認しておこう。
先代モデルとの比較ではRyzen 9 9950Xで約48%、Ryzen 9 9900Xでも約21%上回る良好なスコア。先日詳細検証をお届けしたRyzen 7 9700XやRyzen 5 9600Xでも優秀な結果だったことを考えると、「V-Ray 6」とZen 5アーキテクチャの相性は非常にいいようだ。
レンダリング系のベンチマークが一段落したところで、Webサイトの閲覧やビデオチャット、オフィスアプリケーションなどシングルスレッド性能が重要になる「PCMark 10」の結果を確認していこう。
総合スコアはもちろん、Essentials、Productivity、Digital Content Creationの個別テストでもRyzen 9 9950Xはいずれもトップ。さらにRyzen 9 9900Xも2番目のスコアを獲得しており、シングルスレッド性能が重要な処理では、IPCが大きく引き上げられたZen 5アーキテクチャが強さを見せる。