エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1448
2024.08.14 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは人気オンラインRPGの最新ベンチマークである「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類で計測を⾏っている。
先代モデルとの比較では、4K解像度ではGPUの影響が大きくほとんど差が出なかった。ただし、WQHD解像度やフルHDではRyzen 9 9950Xは約9%、Ryzen 9 9900Xは約4%上回る。また第14世代Intel Coreプロセッサとの比較では、Ryzen 9 9900XはCore i7-14700Kに及ばないものの、Ryzen 9 9950XはCore i9-14900Kと同等かそれ以上の性能を発揮する。
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールは“100”の最も重い設定で、超解像技術は無効。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
4K解像度やWQHD解像度ではグラフィックスカードの影響が大きく、CPUによるフレームレートの差は出なかった。ただし、フルHD解像度ではいずれのCPUとも先代モデルより約2%、第14世代Intel Coreプロセッサより約6%高いフレームレートを発揮しており、Zen 5アーキテクチャを採用したメリットがスコアにも現れている。
続いて軽量級のFPSゲーム「VALORANT」の結果を確認していこう。画質設定はプリセットが用意されていないため、できる限り高品質な設定を選択し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類。なお測定は「射撃場」の一定コースを移動したときのフレームレートを「CapFrameX」で計測している。
これまでのテストと同様、4K解像度ではグラフィックスカードの影響が大きく違いは出ていない。ただし、WQHD解像度では先代モデルに比べてRyzen 9 9950Xで約8%、Ryzen 9 9900Xでも約6%上回る。さらに第14世代Intel Coreプロセッサとの比較でも、明らかに高いフレームレートを記録した。なおフルHD解像度では、フレームレートが飽和気味で最大と最小の差が2%前後に留まる。