エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1449
2024.08.16 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
各種ベンチマークテストの検証が一段落したところで、「Razer Blade 18」の消費電力をチェックしておきたい。高負荷時の数値としては、ストレステストの「Cinebench 2024:Minimum Test Duration:10 minutes」および「3DMark Speed Way Stress Test」を動作させた際の数値を採用。アイドル時は起動後10分間何もせず放置した際の最低値とし、ワットチェッカーで計測を行った。
ACアダプタを接続した状態だったということもあり、ノートPCながらアイドル時も60W超と高め。さらに高負荷時はフルTDPのGeForce RTX 4080 Laptop GPUを搭載していることもあり、最大287Wに達していた。しかし300WのGaNアダプタを備える「Razer Blade 18」にはまだ若干の余裕があり、問題なく高負荷動作が可能だった。
最後は「Razer Blade 18」のパフォーマンス発揮を影で支えている、一体成型ベイパーチャンバー採用の冷却システムの働きをチェックしよう。ストレステストは先ほどと同様に、「Cinebench 2024:Minimum Test Duration:10 minutes」と「3DMark Speed Way Stress Test」を使用している。
まずは「Cinebench 2024」実行時の結果から見ていくと、Pコアは3.6GHz前後を安定してキープ。CPU温度が最大の100℃にタッチするシーンはほとんどなく、最大動作温度の範囲内である95℃程度に収めることができていた。PowerLimit設定のチューニングが冷却能力をしっかり見極めた上でなされていることが分かる。
そしてGPU温度の方は最大で80℃前後に抑えられており、動作クロックも2,300~2,400MHzで落ち着いていた。ハイエンドクラスのGPUを搭載しつつ、冷却性能を飽和させずにブン回せる余裕を備えているようだ。
最小構成でも約60万円、最大構成で90万円以上にもなる「Razer Blade 18」は、大前提としてとても万人向けの製品とは言えない。もちろんこの価格は単にブランド価値に由来するものではなく、AAAタイトルをバリバリ動かせるゲーミング性能や、コンテンツ制作に大車輪で活躍してくれる、デスクトップ級のハイパフォーマンスによるものだ。
出先で本格的な編集作業がしたいクリエイターや、現場でゴリゴリCADを動かしたい建築業界のデザイナーなど、実際にこうした性能をモバイル環境に求める層は少なからず存在する。
さらにマシン性能だけでなく、それを最大限に活かすことができる高性能ディスプレイの存在も特筆もの。さすがクリエイティブ用途に耐える表現力を備えているだけはあり、ゲームプレイ時も息を呑む迫力と没入感ある映像が堪能できた。
アクティブに仕事環境を持ち歩きたいクリエイティブワークのプロフェッショナル、そしてハードコアなゲーマー。その両方を満足させるモンスターノートが「Razer Blade 18」というわけだ。
提供:Razer
株式会社アユート