エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1449
2024.08.16 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
ここからは「Razer Blade 18」のゲーミングノートとしての性能を各種ベンチマークテストで検証していく。まずはGeForce RTX 4080 Laptop GPUが備えるレイトレーシング性能を「3DMark」のレイトレーシングテスト「Port Royal」で見ていこう。
一般的なラスタライズ手法のレンダリングに比べ、大幅に負荷が増大するレイトレーシング環境ながら、スコア12,000に迫る良好な結果。フレームレートも55fps前後を計測しており、超重量級のWQHDテストを相手に十分検討している。GeForce RTX 4080 Laptop GPUは超解像技術のDLSSに対応しているため、機能が利用できるタイトルなら大幅なフレームレート改善も可能だ。
続いては同じく「3DMark」から、DirectX 12 Ultimateに対応する最新環境向けの3Dベンチマークテストである「Speed Way」を実行。レイトレーシングや可変レートシェーディング、メッシュシェーダーといった最新機能を利用し、GeForce RTX 40シリーズの性能評価に最適というテストの結果を見ていこう。
GeForce RTX 4080 Laptop GPUとQHD+ディスプレイを搭載する「Razer Blade 18」にとっては、最新の重量級負荷がかかる環境のテストにピッタリ。スコア数値が示すようにテスト中のフレームレートは47.55fpsをマークしており、かなりヘビーな負荷でもプレイ可能な水準に達していることが分かる。
次は最もスタンダードなAPIと言えるDirectX 12対応のテストとして、「3DMark」の「Time Spy」を実行する。プリセットはWQHDテストの“Time Spy”と4Kテスト“Time Spy Extreme”の両方を使用して計測を行った。
QHD+ディスプレイを搭載する「Razer Blade 18」にとって最適な基準と言えるのはWQHD環境の無印テストだが、Graphics test中は120fps以上をマークしており、リフレッシュレートの高さを生かした滑らかなプレイが楽しめる水準だ。そしてディスプレイにとってオーバースペックの4Kテストでも55fps前後が出ており、デスクトップPC顔負けのパフォーマンスを備えていることが分かる。
「3DMark」のラストは、現行のゲーミングシーンにおいていまだ採用タイトルの多いDirect X11環境の「Fire Strike」をチョイス。テストプリセットはフルHDの“Fire Strike”とWQHDの“Fire Strike Extreme”と合わせ、4Kテストの“Fire Strike Ultra”も実行した。
フルHDの無印テストではフレームレートが180fps前後まで出ており、解像度を下げることで高リフレッシュレートのディスプレイ性能をさらに引き出せることが分かる。ディスプレイのスペックに近いWQHDテストのExtremeでも120fps前後をマーク、Direct X11環境の重量級タイトルでも滑らかで快適なプレイが可能なようだ。
また、4KテストのUltraでもフレームレートは60fpsに達していたことから、さらに負荷が大きい環境でもカクつくことなくプレイできるポテンシャルを示している。