エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1450
2024.08.19 更新
文:撮影・藤田 忠
Crucial P310 CT1000P310SSD2-JP(1TB) 市場想定売価税込 23,500円前後 CT2000P310SSD2-JP(2TB) 市場想定売価税込 40,000円前後 |
かつてはごく限られた一部のゲーマーだけのものだったゲーミングUMPCだが、何処でも好きなところでSteamゲームを楽しめるSteam Deckの登場をキッカケに、状況は一変したと言っていい。いまやLenovo「Legion Go」、ASUS「ROG Ally」、MSI「Claw A1M」など、複数のメーカーから7インチクラスのディスプレイを搭載したポータブルゲーミングPCが続々発売。この夏は弱点を改善した最新機種の「ROG Ally X」の登場や、期間限定の特価品が並び、より一層注目度が高まっている。
Windows搭載のポータブルPCとして人気のASUS「ROG Ally」シリーズ。上位モデルとなる「ROG Ally X」が発売され、期間限定特価が出ている |
後発だが、初のCore Ultraを搭載したポータブルゲーミングPCのMSI「Claw A1M」。Core Ultra 7 155Hを搭載した上位モデルが8月18日まで特価販売中だ |
しかしポータブルゲーミングPCでネックになってくるのが、搭載ストレージの少なさ。(大抵の製品で)標準容量になっている512GB程度では、メインでプレイするゲームに、息抜きプレイ用の積みゲーのインストールなど、使い込むほどにストレージ残容量がどうしても足りなくなる。USBポートも給電用のみという場合がほとんどで、ノートPCのように手軽に外付けで増設というわけにもいかない。そんな容量不足を解消するのが、メーカーの修理対象外になってしまうが、ストレージの換装だ。
そしていま、ポータブルゲーミングPCや、Surface Proシリーズのストレージ容量不足解消と、パフォーマンスアップを同時に叶えるのが、最高7,100MB/sというM.2 2230フォームファクタのSSDにおける最速クラスのパフォーマンスを実現したCrucial「P310」というわけだ。
パッケージは白ベースに、青色のお馴染みのデザインになっている |
M.2 2230フォームファクタのNVMe SSDながら、高いパフォーマンスを発揮するCrucial「P310」 |
容量2TBも片面実装になっている。取り付けスペースの心配は無用だ |
「P310」の容量ラインナップは1TBと2TBの2種類で、転送速度はいずれもシーケンシャル読込最高7,100MB/s、シーケンシャル書込6,100MB/sを発揮する。書込耐久性は1TB 220TBW、2TB 440TBWで、製品保証は5年間になる。魅力ある転送速度だけでなく、簡単にシステムストレージのクローンを作成できる「Acronis True Image for Crucial」に加えて、Steam Deck LCD(OLEDモデルは換装手順サイトを記載)や、ROG Allyの換装手順マニュアルまで用意されているのも嬉しいポイントだ。
ここでは「P310」の容量2TBモデル「CT2000P310SSD2-JP」を、愛用しているROG Ally(RC71L-Z1E512)のストレージとして換装。そのパフォーマンスを確認してみることにした。
Crucialページから、「Acronis True Image for Crucial」のダウンロードサイトにアクセスできる | 換装マニュアルは「P310」のサポートページからダウンロードだ |
ポータブルゲーミングPCは、分解が必要になるため、マニュアルがあるのは助かる |