エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1456
2024.09.14 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASRock「B650M PG Riptide WiFi White」 市場想定売価税込29,800円前後(2024年8月2日発売) 製品情報(ASRock) |
今年3月に発売が開始された「B650 Steel Legend WiFi」を皮切りに、4月には「B550M Pro RS」、さらに7月は詳細レビューをお届けした「B760 Pro RS WiFi White」を含む3モデルを一挙投入するなど、近ごろのASRock Incorporation(本社:台湾)は、積極的にホワイトカラーのマザーボードをリリースしている。
そして今回取り上げる「B650M PG Riptide WiFi White」もまた、Socket AM5に対応するMicroATXマザーボード。先発の製品と同様、シルバーのヒートシンクとホワイトカラーの基板を採用し、流行のピラーレスPCケースをベースにした“究極の魅せるPC”における「全身ホワイト化」には最適な選択肢だろう。
「B650M PG Riptide WiFi White」とZALMANのピラーレスPCケース「P30」をベースにPCを構築。ヒートシンクだけでなく、基板も白いため、全身ほぼすべてホワイトで統一できる |
続いて「B650M PG Riptide WiFi White」の概要を把握しておこう。2022年に登場したメインストリーム向けゲーミングマザーボード「B650M PG Riptide WiFi」のカラーバリエーションモデルで、チップセットはミドルレンジのAMD B650を搭載。当然ながら「AMD AGESA 1.2.0.0a Patch A」を適用したBIOSも提供されており、AMDの最新CPU Ryzen 9000シリーズに対応する。
今回送付された評価サンプルでは、「AMD AGESA 1.2.0.0a Patch A」に対応した最新BIOS「Ver 3.06」があらかじめ適用されていた |
またメインストリーム向けながら50A Dr.MOSによる12+2+1フェーズの堅牢な電源回路を搭載しているのも特徴。リアインターフェイス部分までカバーする大型のアルミニウムヒートシンクや、放熱性に優れた2オンス銅層を備えた6層PCBなど放熱性にも配慮しており、長時間高負荷状態が続くゲームプレイや、ハイエンドCPUのオーバークロック時でも安定動作が可能になるという。
12+2+1フェーズの電源回路。フェライトコアチョークや固体コンデンサも整然と実装されている |
そしてゲーミングPCで重要になるネットワーク機能を確認すると、有線LANはDragon RTL8125BGによる2.5ギガビットLAN、無線LANは最高2,402MbpsのWi-Fi 6E無線LANを標準装備し、「Phantom Gaming LAN」ユーティリティを使えば、有線ネットワークの帯域優先度を設定できる。また「Nahimic Audio」対応のオーディオ回路や、レイテンシを抑えるため2つの異なるコントローラに接続されたUSBポート「ライトニングゲーミングポート」といった機能も搭載する。
2.5ギガビットLANや、Wi-Fi 6E無線LANに加えて、ASRockのゲーミングマザーボードではおなじみの「ライトニングゲーミングポート」も搭載 |
さらにグラフィックスカードやメモリと連動するイルミネーション機能「ASRock Polychrome SYNC」や、必要なドライバを自動でインストールできる「Auto Driver Installer」、組み込み時の手間を減らすとともに、上下左右前後にわずかに動くことでPCケースにフィットする一体型I/Oシールド「フレキシブルI/Oシールド」といったおなじみの機能も用意されている。
ホワイトを基調に、製品画像が大きくデザインされたパッケージ。実測幅約300mm、高さ約265mm、厚さ約58mmで、MicroATXマザーボードとしては標準的なサイズ |
パッケージの裏面には詳細なスペックや対応機能が記載されている | 製品にはロッドアンテナ、M.2 SSD固定ネジ、SATAケーブル、バッジ、紙製マニュアルが付属 |
ちなみに市場想定売価は税込29,800円だが、発売から約1ヶ月で約3,000円値下がりし、現在は税込27,000円前後で購入可能。Socket AM5に対応するホワイト基板マザーボードとしては最安クラスという高いコストパフォーマンスも魅力だ。