エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1456
2024.09.14 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
電源回路は12(VCORE)+2(SOC)+1(VDD_MISC)フェーズ構成で、ハイサイドMOSFET、ローサイドMOSFET、ドライバICを1チップに統合した50A Dr.MOSや、高効率なフェライトコアチョーク、耐久性・応答性に優れる固定コンデンサなど高品質なパーツを採用している。またメインのVCORE向け(およびVDD_MISC)のMOSFETやフェライトコアチョークには、高負荷時の温度上昇を防ぐため、大型のアルミニウムヒートシンクを搭載する。
CPUソケットはSocket AM5で、AMD Ryzen 9000/8000/7000シリーズに対応する |
CPUソケット左側にはVCOREとVDD_MISCの電源回路を実装 | CPUソケット上側にはSOCの電源回路を実装 |
リアインターフェイス部分までカバーする大型のアルミニウムヒートシンクには、「PHANTOM GAMING SERIES」のロゴがデザインされている |
8+4pinの補助電源コネクタを搭載 |
チップセットはSocket AM5向けミドルレンジの「AMD B650」を採用する。上位モデルX670E/X670と違い、シングルチップで構成され、グラフィックスカード用のx16レーンはPCI Express 5.0に対応しない。一方、マザーボードメーカーの判断に委ねられているNVMe M.2 SSD用のx4レーンについては、「B650M PG Riptide WiFi White」ではPCI Express 5.0に対応しており、最高14,000MB/sクラスの高速SSDを使うことができる。
実測48×58mmのアルミニウムヒートシンクは2本のネジで基板に固定されていた |
Socket AM5向けのミドルレンジチップセットAMD B650。その周囲にはイルミネーション用のアドレサブルRGB LEDを搭載 |
メモリスロットはDDR5×4本で、メモリクロックは最高7,200+MHz、容量は最大256GBまで増設することができる。またメモリプロファイルはAMD Ryzenシリーズ向けのAMD EXPOに加えて、Intel XMP 3.0に対応し、面倒なタイミングや電圧を設定することなく、オーバークロックメモリを使用することができる。
グラフィックスカードとの干渉を抑えるため、片側ラッチのメモリスロット。CPUソケット側からDDR5_A1/A2/B1/B2の並びで、2枚で運用する場合にはDDR5_A2/B2から使用する |
「インタラクティブUEFI」には、DDR5-3200からDDR5-16000まで200MHz刻みでプロファイルが用意されていた |
メモリプロファイルはAMD EXPOだけでなく、Intel XMP 3.0にも対応する |