エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1456
2024.09.14 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
リアインターフェイスのUSBポートは、USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 2 Type-A×1、USB 3.2 Gen 1 Type-A×2、USB 2.0×4の計8ポートで、帯域幅20GbpsのUSB 3.2 Gen 2×2 Type-Cには非対応。またUSB 3.2 Gen 1 Type-A×2は独立したコントローラによりレイテンシを最小限に抑えた入力デバイス向けの「ライトニングゲーミングポート」で、ストレージなどに使える高速なUSBポートは実質2ポートに制限される。外付けストレージを複数接続する予定があるなら、フロントポートを活用したり、USBハブの購入を検討したい。
一方で、ネットワーク機能は2.5ギガビットLANと、MediaTek RZ616によるWi-Fi 6Eを搭載し、有線、無線とも高速なネットワーク環境を構築できる。またI/Oパネルには「フレキシブルI/Oシールド」を標準装備する。
リアインターフェイスには無線LANやBluetooth向けのアンテナポートも実装。ワイヤレス機能を使用する場合は必ず付属のロッドアンテナを取り付けておこう |
Dragon RTL8125BGによる2.5ギガビットLANで接続したところ。しっかりと2,500Mbpsの転送速度が発揮できている |
「ASRock Phantom Gaming LAN ソフトウェア」を使えば、アプリケーションごとに有線LANの優先度を設定できる |
無線LANコントローラにはMediaTek RZ616を採用 |
無線LANの転送速度は2,402Mbpsで、理論値ながら2.5ギガビットLANに匹敵する |
続いて、PCを組み立てる際の配線に重要なファンコネクタやRGBピンヘッダをチェックしていこう。
4pinファンコネクタはCPUクーラー向けの「CPU_FAN」が2基、ケースファン向けの「CHA_FAN/WP」が3基の計5基 |
CPUクーラー向けの「CPU_FAN1」はCPUソケットの上に実装 | 水冷ポンプ向けの「CPU_FAN2/WP」は基板左のほぼ中央に実装 |
3基の「CHA_FAN/WP」は基板の下中央にまとめて配置されている |
「FAN-Tastic Tuning」を使えば、コネクタごとにファンの回転数を細かく調整できる |
ファン用の4pinコネクタはCPUクーラー、水冷ポンプ向けの「CPU_FAN1」「CPU_FAN2/WP」と、ケースファン用の「CHA_FAN/WP」×3の計5基搭載し、MicroATXとしては十分な数が用意されている。ただし、「CPU_FAN2/WP」が基板左のほぼ中央に実装されているため、オールインワン型水冷ユニットを使用する場合、ポンプ用のケーブルが基板上に露出してしまう。最短で接続ができる「CPU_FAN1」と同じ、CPUソケットの上に配置されていればなお良かった。
LED用のピンヘッダは5V/3pin×3、12V/4pin×1の計4基 |
基板の右上にはADDR_LED3/RGB_LED1が、左下にはADDR_LED1/ADDR_LED2を搭載 |
「ASRock Polychrome Sync」のユーティリティも基板に合わせてホワイトカラーに統一されていた |
「ASRock Polychrome Sync」を使えば、PCに実装されているLEDをまとめて制御できる |
LEDピンヘッダはアドレサブルRGBに対応する5V/3pinピンヘッダ「ADDR_LED」が3基、12V/4pinピンヘッダ「RGB_LED」が1基の計4基搭載されていた。「ASRock Polychrome Sync」では、基板上のLEDやピンヘッダだけでなく、メモリやグラフィックスカードのイルミネーションもまとめて制御することができる。