エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1458
2024.09.21 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ID-COOLING「FROZN-A410-SE」 市場想定売価税込4,070円~4,580円(2024年8月7日出荷開始) 製品情報(ID-COOLING)(アイネックス) |
今回取り上げるのは、アイネックスが取り扱うID-COOLINGから8月に発売されたばかりのサイドフローCPUクーラー「FROZN-A410-SE」だ。実勢売価税込4,000円前後というエントリー向けのコストパフォーマンスモデルで、干渉を抑えたナローデザインのスリムなヒートシンクと120mmファンを組み合わせた、スタンダードなスタイルを特徴とする。
株式会社アイネックスが取り扱うID-COOLINGブランドより、8月上旬に発売開始。これまで複数回のアップデートを繰り返してきた人気シリーズの最新モデルにあたる |
2023年2月に発売された「SE-224-XTS」の後継モデルにあたり、前作からの主な変更ポイントは冷却ファン。評価の高かった堅実な冷却性能はそのままに、静音性の向上を果たしているという。ファン自体のデザインもガラリと変わったほか、ヒートシンクにはトップカバーを装着。いかにも無骨さを感じさせる凹凸はフラットで直線的な形状にあらためられ、見た目にも最新モデルらしいカッコよさを手に入れた。
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前世代の「SE-224-XTS」と比較したところ、スリムボディはそのままに、トップカバーや冷却ファンの形状が大きく変わっていることが分かる |
ちなみに前作の「SE-224-XTS」は、2020年5月に発売された「SE-224-XT」のTDP強化版としてリリースされた製品。その間には(「SE-224-XT」からの)型番変更モデル「SE-224-XTA」も存在しているが、いずれも4,000円前後で手に入るサイドフロー型CPUクーラーという位置付けは変わらない。
そしてこれだけ複数世代に渡ってアップデートを繰り返してきたことからも、エントリー層から堅実な支持を受け続けているヒット作であることが分かる。このほど販売が開始された「FROZN-A410-SE」は、こうした鉄板クーラーの系譜を継ぐ注目の期待作というわけだ。
あらためて「FROZN-A410-SE」がどのようなクーラーなのか、簡単にその概要をチェックしておこう。スリムなヒートシンクを採用するサイドフロー型CPUクーラーで、放熱フィンはアルミニウム製、ヒートパイプはφ6mm×4本を搭載している。受熱ベースプレートはダイレクトタッチ方式になっており、TDPは前世代同様の220Wだ。
前世代と同じブラック×オレンジの配色を採用したハイセンスなパッケージ。サイズは実測で幅140mm、奥行き125mm、高さ180mmだった |
冷却ファンはHydraulicベアリングを採用する120mmファン×1を搭載。前述の通り、このファンの静音性向上が新モデルの主要なトピックになっている。また、製品には追加ファン用のクリップが付属しており、別途もう1基のファンを調達すればデュアルファン構成も可能だ。
なお、対応プラットフォームはIntel LGA1851/1700/1200/115x、AMD Socket AM5/AM4。正式リリースが迫るIntel次世代マザーボードへの対応も確認済み(メーカー独自検証)であり、将来性にも不安はない。