エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1460
2024.09.27 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
老舗電源メーカーが製造を手がけた、気になるその内部構造をチェックしていこう |
「YS1000」は“Powered by Seasonic”のワードが示すように、電源の老舗であるSeasonicが製造を手がけている。実際に筐体を開封して内部をチェックしてみると、同社の人気モデルである「VERTEX GX」シリーズとよく似た構造になっていた。
アクティブPFC+フルブリッジSRC LLC+DC to DC回路で構成されたスタンダードな設計を採用するほか、コンデンサはすべて日本ケミコンやニチコン製からなる日本メーカー製。信頼性に配慮した部材選定がなされている。
市場における鉄板モデルの一角と言っていい、「VERTEX GX」シリーズとほぼ同じレイアウトが採用されている |
突入電流や高周波ノイズの混入を防いでいる入力部。コイルや各種安全コンデンサが実装されている |
コモンモードチョークコイルのすぐ隣には、一次側整流回路のブリッジダイオードを実装。発熱の大きさから、ヒートシンクに直接マウントされている | 力率を改善するアクティブPFC回路に実装されたコイル |
一次側平滑回路に実装されていたのは、日本ケミコン製の105℃コンデンサ。耐圧420Vの大容量タイプがチョイスされている |
PFC回路のスイッチやダイオードなどが取り付けられているヒートシンク。高発熱なコンポーネントが取り付けられ、それらを上部を覆うファンで冷却する |
LLC回路のメインスイッチャーを放熱するためのヒートシンクと、そのすぐ隣に実装されているトランス |
サイドウォール付近に実装されているメイントランス。この時点で入力電圧は400V以上に達しているため、ここで実際に使用する電圧に近い値に変換する | 二次側の整流回路から平滑回路にかけてのエリア。耐圧より応答性能が要求されるため、固体コンデンサも併用されている |
12Vから5Vと3.3Vを生成するDC-DC変換基板。ファン制御のための回路もドーターボード内に実装されている |
スタンバイ用の5VSB回路に実装されているサブトランス | 最奥にはモジュラーコネクタ用の基板を搭載。やはり日本メーカー製の105℃コンデンサが複数実装されている |
冷却ファンは135mm径のFDBファンを搭載。型番を確認すると、Honghua製の「HA13525H12F-Z」だった |