エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1461
2024.10.01 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
PCの安定性やオーバークロック耐性に重要な役割を果たす電源回路は、16(Core Power)+2(GT Power)+2(AUX Power)フェーズの大規模な構成。さらにローサイドMOSFET、ハイサイドMOSFET、ドライバICを1チップに統合したハイエンドチップ「110A SPS」や、電力効率に優れる「Alloy Choke」、耐久性に優れる「5K Black metallic capacitors」など高品質なパーツを採用する。
さらにヒートパイプを内蔵した大型の2ブロックヒートシンク、放熱性と信号の安定性に優れる2オンス銅層を備えた「8層PCB」、低インピーダンスで発熱の少ない「ProCool II」コネクタを組み合わせることで、高負荷時でも電源回路の温度を低く保ち、常に安定した出力を可能にしている。
比較的電力消費の少ないAUX Power以外の18フェーズ分には、MOSFETの中でも特に高品質な110A SPSを搭載する |
ヒートパイプで連結された2ブロック構成のヒートシンク。「110A SPS」だけでなく「Alloy Choke」との接触部分にもサーマルパッドが貼り付けられ、まとめて冷却する仕組み |
8pin×2補助電源コネクタは低インピーダンスかつ確実な接続を可能にする「ProCool II」コネクタを採用する |
メモリスロットは、グラフィックスカードと干渉しないよう片側ラッチのDDR5×4本で、最大192GB(デュアルチャネル対応)まで増設できる。メモリクロックは最高DDR5-8000までの高速動作が謳われ、メモリプロファイルはAMD EXPOに加えて、ASUS独自の拡張メモリプロファイル「ASUS Enhanced Memory Profile」(AMP)に対応する。メモリタイミングや電圧を設定することなく、プロファイルを読み込むだけでオーバークロックメモリの性能を最大限に引き出すことができる。
メモリスロットは基板の上側のみにラッチがある片側ラッチ仕様で、取り外す場合でもグラフィックスカードと干渉することはない。またCPUソケット側からDIMM_A1/A2/B1/B2の並びで、2枚で運用する場合はシルク印刷の通りDIMM_A2/B2から使用する |
「UEFI BIOS Utility」には、DDR5-2000からDDR5-12000までのメモリタイミングが登録されていた |
オーバークロックメモリはプロファイルを読み込むだけで、最適なタイミングや電圧に設定可能 |