エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1461
2024.10.01 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
AMDの最新CPU Ryzen 9000シリーズや、AMD X870チップセットを搭載したハイエンドマザーボードを使うなら、組み合わせるメモリにもこだわりたいところ。そこでAMD EXPO/Intel XMP 3.0両対応のDDR5-8000メモリKLEVV「KD5AGUA80-80D380G」を使用し、オーバークロックメモリの動作を確認してみることにした。
DDR5-4800動作 | DDR5-6000動作 |
DDR5-8000動作 |
今回はDDR5-4800、DDR5-6000、DDR5-8000の3種類のメモリクロックを試してみたが、いずれの設定でもOSが起動し、ベンチマークの動作にも問題はなかった。オーバークロックメモリの使用はあくまでも自己責任ながら、高クロックメモリも安定して動作するようにしっかりと最適化されているようだ。
「AIDA64 Cache & Memory Benchmark」の帯域幅を確認すると、DDR5-4800とDDR5-6000では最も差の小さいWriteで約22%、差の大きいReadでは約32%上回る。またDDR5-8000ではメモリコントローラやInfinity Fabricのクロックが低下するため、DDR5-6000との差は約7~11%に留まるものの確実にパフォーマンスは向上している。またすべて同じメモリタイミングに設定しているが、レイテンシはDDR5-4800とDDR5-6000で約82%、DDR5-4800とDDR5-8000では約75%に短縮されている。
そしてメモリクロックの影響が大きいゲーム「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」の結果を確認したところ、4K解像度では大きな差はなかったが、WQHD解像度ではDDD5-4800とDDR5-6000で約5%、DDR5-4800とDDR5-8000で約6%、フルHD解像度ではそれぞれ約4%と約5%スコアが向上した。Ryzen 9 9950XのようなハイエンドCPUを使ってゲーミングPCを組むのであれば、最低でもDDR5-6000クラスのメモリを組み合わせたい。