エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1462
2024.10.04 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
リアパネルには一体型のI/Oパネルが装着されている |
AMD X870E/X870チップセットの特徴として、最新USBポートのUSB4を正式サポートしたことが挙げられる。「X870E Taichi」にもUSB4対応のType-Cポートを2基搭載、高速ストレージや(ほぼ同等の機能を備える)Thunderbolt 4対応デバイスの使用が可能だ。
また、合計12ポートのUSBの内、USB 3.2対応の「Lightningゲーミングポート」も名物機能の一つ。異なるコントローラに接続する低ジッター・低レイテンシのゲーミング向けポートで、昨今数を増やしつつある8Kポーリングレートのデバイスもデータ欠損なく安定した通信が可能になっている。
CPUやメモリレスでBIOSアップが可能な「BIOS Flashback」、CMOSクリアボタンもリアパネル上に備えている |
そして有線ネットワークは、Realtek RTL8126による「5Gbps LAN」を搭載。そのコネクタは特許出願中の技術を用いた電磁干渉耐性を備えており、高速で安定した性能発揮が可能だ。そしてワイヤレスネットワークはデータレート最大46Gbpsを誇る最新のWi-Fi 7に対応している。
Wi-Fi 7に対応し、製品には大型のブレードアンテナも付属している |
実際にPCを組み立てる前にチェックしておきたい、ファンコネクタやRGBピンヘッダのレイアウトをチェックしよう。さすがはE-ATXフォームファクタのハイエンドモデルとあって、どちらも十分な数が用意されているようだ。
CPUファンコネクタ:青/ポンプファンコネクタ:水色/ケース・ポンプファンコネクタ:緑 |
ファンコネクタは、メモリスロット上部に3つを搭載。それぞれCPUファンコネクタ/CPU・ウォーターポンプファンコネクタ/AIOポンプファンコネクタという構成で、オールインワン型水冷ユニットのファンコネクタとポンプコネクタも一箇所にまとめて接続できる。デュアルファンタイプの空冷クーラーの場合も重宝するだろう。
また、メモリスロット下部にはCPUクーラーのファンやフロントマウント時などの使用が想定されるシャーシ・ウォーターポンプファンコネクタを搭載。最下段にもシャーシ・ウォーターポンプファンコネクタ×3/ウォーターポンプファンコネクタを備え、デュアルラジエーター構成のような場合でもコネクタ不足に陥ることはない。
左端がCPUファンコネクタで間がCPU・ウォーターポンプファンコネクタ、右端の灰色コネクタがAIOポンプファンコネクタだ | メモリスロットのすぐ下には、シャーシ・ウォーターポンプファンコネクタが実装されている |
ボード最下段のコネクタは、左から3基がシャーシ・ウォーターポンプファンコネクタ、右端の灰色コネクタがウォーターポンプファンコネクタだ |
ARGB LEDピンヘッダ:赤/RGBピンヘッダ:オレンジ |
LEDピンヘッダは、上部にあるATX電源コネクタの隣とボード最下段の2ヶ所に分かれて配置。上部の2基はいずれも5V/3pin仕様のアドレサブルRGB LEDヘッダで、下段にはアドレサブルRGB LEDヘッダ×1と12V/4pinピン仕様のRGB LEDヘッダ×1が搭載されている。なお、各種LEDデバイスをまとめて制御したい場合は「ASRock Polychrome Sync」を使おう。
合計でARGB LEDピンヘッダ×3、RGB LEDピンヘッダ×1が搭載されている |
ボード右上に実装されているのは、バラック状態での運用に便利な電源・リセットボタン。さらにPOSTコードを表示する「Dr.Debug」も並んで搭載されている |
電源コネクタはいずれも従来型コネクタに比べ大電流に耐えられる仕様で、オーバークロック動作による故障リスクを軽減しているという |
フロントパネル用のUSB 3.2 Gen2x2ヘッダとUSB 3.2 Gen1ヘッダ | ボード右下にはフロント用のシステムパネルヘッダを配置。すぐ隣にはUSB 3.2 Gen1ヘッダが実装されている |
USB4ホストコントローラはASMedia「ASM4242」を搭載している |
背面Type-CポートのUSB PDおよびDisplayPort動作を制御しているRealtek「RTS5453H」 | I/OコントローラのNUVOTON「NCT6686D」と「NCT6796D-S」 |
Realtekの5ギガビットLANコントローラ「RTL8126」 |
メモリスロットやチップセットの間に実装されていたBIOS ROM。すぐ近くにはBIOS Flashback用チップも実装されている |