エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1462
2024.10.04 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、いよいよ「X870E Taichi」をベースにマシンを組み上げ、実際の動作を検証していく。検証にあたっては、Zen 5世代のハイエンドCPUであるRyzen 9 9950Xを用意。ASRockのチューニングツール「A-Tuning」を使用したオーバークロック動作も試し、どのように挙動が変わるのかをチェックしてみよう。
TDPは170Wの16コアCPUであるRyzen 9 9950Xを搭載。メモリはAMD EXPO設定により6,000MHzで動作している |
シングルスレッド処理時はクロックが約5.7GHzまで上昇。マルチスレッド処理時は4.6GHz~5.2GHz程度のクロックで動作していた |
OS上から手軽にチューニングが可能な「A-Tuning」を使用し、ベースクロックの4.3GHzから全コア5.3GHz動作までクロック設定を変更。CPU Voltageは1.205Vで安定動作した |
クロックのオーバーライド設定により、すべてのコアが5.3GHz張り付きで動作している。パッケージ電力は210W以上に上昇していた |
「X870E Taichi」は制御プログラムとして、ASRockマザーボードではお馴染みな「インタラクティブUEFI」を採用している。初回起動時は詳細なチューニング項目を備えた「Advanced Mode」が起動したが、主要な機能に1ページでアクセスできる「Easy Mode」に切り替えることも可能だ。
大きくTaichiのロゴマークをデザインしたシリーズ専用メニューを採用。ASRockマザーボードに慣れているユーザーなら迷わず操作できるだろう |
恐らく「Advanced Mode」を使用するユーザーのほとんどがこの項目に用があると思われる、チューニング関連の項目が集まった「OC Tweaker」 |
「Instant Flash」によるBIOSアップデートの際に利用することが多い「Tool」タブ |
詳細なファンコントロールが可能な「Fan-tastic Tuning」は「H/W Monitor」タブからアクセスできる |
いわば簡易モードと言える「Easy Mode」。AMD EXPO設定やファンコン機能など、基本的な機能はこのモードでも使用できる |