エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1465
2024.10.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ストレージインターフェイスはM.2スロットがPCI Express 5.0(x4)接続×2、PCI Express 4.0(x4)接続×2の計4基で、ツールレスでSSDの着脱ができる「M.2 Q-Latch」に対応する。またその内の3基にはアルミニウム製のM.2ヒートシンクを搭載しているが、いずれも固定方式はネジ止めで、上位モデルのようなツールフリー仕様でないのは少々残念なところ。また最近では使う頻度が減っているものの、SATA 3.0ポートも2基用意されている。
PCI Express 5.0(x4)接続の「M.2_1」には、専用のアルミニウム製M.2ヒートシンクを搭載 |
フォームファクタはM.2 2280に対応し「M.2 Q-Latch」機構を備えるため、SSDはツールレスで取り付けられる |
「M.2_2」「M.2_3」のM.2ヒートシンクは一体型で、2基のSSDをまとめて冷却する仕組み |
「M.2_4」にはヒートシンクこそないものの「M.2 Q-Latch」に対応する | チップセット脇には2ポートのSATA 3.0を搭載。RAID機能にも対応する |
拡張スロットはPCI Express 5.0(x16)×1、PCI Express 4.0(x4/x16形状)×1の2本で、スロット間隔が広く取られているため4スロットを専有する大型グラフィックスカードでも余裕をもって搭載できる。またPCI Express 5.0(x16)スロットは、メタルシールドで周囲を補強した「PCIe 5.0 SafeSlot」で、ボタンを押すだけでラッチを解除できる「PCIe Slot Q-Release」に対応する。
大型のグラフィックスカードを搭載した場合でもスロットが破損しないように周囲はメタルシールドで補強済み。なお「M2_2」を使用した場合はPCI Express 5.0(x8)接続になる |
スロットのラッチは「PCIe Slot Q-Release」で解除できる |
PCI Express 4.0(x4/x16)形状スロットは「M.2_4」と帯域を共有している |
ゲーミングPCで重要なオーディオ回路だが、7.1chサラウンドサウンドや32bit/192kHzに対応するオーディオコントローラRealtek ALC1220Pと、ELNA製オーディオグレードコンデンサを搭載する。またデジタルノイズを抑える分離構造や、オーディオカバーを備えるなどノイズ対策も万全だ。そして「DTS Audio Processing」ユーティリティを使えば、ヘッドセットやスピーカーの歪みを低減して、オーディオの品質を改善できる。
Realtek ALC1220Pには、TUF GAMINGのロゴがデザインされたオーディオカバーを備える |
オーディオ回路部にはELNA製オーディオコンデンサとフロントオーディオ用ピンヘッダも実装 |
「DTS Audio Processing」では、用途に合わせたプロファイル設定のほか、イコライザーによる詳細設定も可能 |
PCケースへの組み込みを簡略化する「Pre-mounted I/O Shield」は、72時間の塩水噴霧試験をクリアし、通常の3倍の耐久性を備えるステンレス製 |
リアインターフェイスのUSBポートは、AMD X870E/X870で標準装備になった帯域幅40GbpsのUSB4×2に加えて、USB 3.2 Gen 2 Type-A×3、USB 3.2 Gen 1 Type-A×4、USB 2.0 Type-A×1の計10ポートを搭載する。なおUSB 2.0 Type-Aは「BIOS FlashBack」機能に対応するため、USBメモリと電源ユニットだけでBIOSを最新バージョンにアップグレードすることができる。
USB4コントローラはASMedia「ASM4242」で、専用のヒートシンクを搭載 |
またネットワーク機能はRealtek RTL8125による2.5ギガビット有線LANと、MediaTek MT7925によるWi-Fi 7を搭載し、ワイヤレスアンテナには着脱が簡単な「Q-Antenna」を採用する。なおWi-Fi 7の帯域幅は最大160Hzのため、転送速度は最大約2.9Gbpsに制限されてしまう点には注意が必要だ。
ワイヤレスアンテナはハンドスクリューによるネジ止めが必要ない「Q-Antenna」を採用 |
有線LANは2.5ギガビットに対応し、リンク速度は送受信とも2,500Mbps | 無線LANカードはWi-Fi 7に対応するMediaTek MT7925で、リンク速度は送受信とも2,882Mbps |
10ギガビットLAN対応サーバーにアクセスしたところ。さすがに実際の転送速度では2.5ギガビットLAN(左)より低いが、160MHzのWi-Fi 7でも最高200MB/sを超えるパフォーマンスを発揮する |