エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1465
2024.10.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて、PCを組み立てる際に重要になるファンコネクタやRGBピンヘッダをチェックしていこう。
オレンジ:CPU向け「CPU_FAN」「CPU_OPT」と水冷ポンプ向け「AIO_PUMP」「W_PUMP+」コネクタ、パープル:ケースファン向け「CHA_FAN」コネクタ |
CPUクーラー向けの「CPU_OPT」「CPU_FAN」は基板右上に実装 | オールインワン型水冷ユニットのポンプに最適な「AIO_PUMP」はCPUソケットのほぼ真上に実装 |
もう1つのウォーターポンプ向け「W_PUMP+」は基板の右下に実装 | 「M.2_1」の左脇に実装された「CHA_FAN4」 |
「CHA_FAN1」~「CHA_FAN3」は基板の左下にまとめて配置されていた |
「Fan Xpert 4」を使えば、「CPU_FAN」に連動する「CPU_OPT」以外のファンの回転数を細かく制御できる |
ファン用の4pinコネクタはCPUクーラー向けの「CPU_FAN」「CPU_OPT」、ケースファン向けの「CHA_FAN1」~「CHA_FAN4」、ウォーターポンプ向けの「AIO_PUMP」「W_PUMP+」の計8基で、基板の右上、中央左、左下、右下にバランスよく配置されている。なお「CPU_FAN」と「CPU_OPT」はファン回転数が連動する仕様。また「AIO_PUMP」と「W_PUMP+」は標準でフル回転に設定されているため、いずれもケースファンを接続するときには注意しよう。
ブルー:Addressable Gen 2対応のARGB LEDピンヘッダ |
基板の右上に実装された「ADD_GEN2_1」 | 「ADD_GEN2_2」と「ADD_GEN2_3」は基板下段のほぼ中央に並んで配置されている |
「Aura Sync」を使えばアドレサブルRGB LEDのライティングエフェクトを細かく制御できる |
マザーボードだけでなく、グラフィックスカードや水冷ユニット、メモリなども一括して制御可能 |
LED用のピンヘッダはAddressable Gen 2に対応する5V/3pin×3を搭載する。いずれもデイジーチェーン接続に対応するため、コネクタ数が不足することはないだろう。なお最近では対応機器は減っているが、12V/4pinのRGB LEDデバイスには非対応になる。
続いて、ここまで紹介できなかった基板上のコネクタやチップをまとめてチェックしていこう。
メインの電源コネクタはATX 24pin | フロントパネル用のUSB 3.2ピンヘッダはType-A用とType-C用を搭載。なおType-C用は帯域幅20GbpsのUSB 3.2 Gen 2×2で、30WまでのUSB PDに対応する |
BIOSメモリGigaDevice製「25LB256FYIG」 | PCI Express 5.0リピータPhison「PS7101」 |
I/OコントローラNuvoton「NCT6701D-R」 | CPU電圧の制御やオーバークロック関連の処理を行う「TPU」 |
2.5ギガビットLANコントローラRealtek「RTL8125D」 | USB 3.1ハブコントローラASMedia「ASM1074」 |
画像セッションのラストはマザーボードの総重量と、搭載されている各ヒートシンクの重量を確認していこう。
マザーボードの総重量は約1,581gで、先日詳細検証をお届けした「ROG STRIX X870-F GAMING WIFI」に比べると300g弱軽くなっていた。特にM.2ヒートシンクは上段のセパレートタイプが約38g(「ROG STRIX X870-F GAMING WIFI」は約166g)、下段の一体型タイプが約83g(同約163g)と大きな差があり簡略化されている事がわかる。一方、チップセットのヒートシンクはほぼ同じ。電源回路のヒートシンクについてもヒートパイプこそ無いものの重量は大きく変わらなかった。