エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1465
2024.10.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずはAMD X870E/X870チップセットの最大の特徴でもある帯域幅40GbpsのUSB4ポートのパフォーマンスを確認していこう。検証には外付けSSDケース「AOK-M2NVME-USB4」を使用し、比較対象としてThunderbolt 3接続とUSB 3.2 Gen 2×2の外付けSSDを用意した。
USB4:MB/s | USB4:IOPS |
Thunderbolt 3:MB/s | Thunderbolt 3:IOPS |
USB 3.2 Gen 2×2:MB/s | USB 3.2 Gen 2×2:IOPS |
USB4接続の外付けSSDケースでは、シーケンシャルアクセスは読込・書込とも転送速度は3,600MB/s超え、ランダムアクセスも読込が約467,000 IOPS、書込約490,000 IOPSで、PCI Express 3.0(x4)接続のNVMe M.2 SSDに匹敵する。また帯域幅20GbpsのUSB 3.2 Gen 2×2 SSDとの比較では約1.8倍、帯域幅が同じ40GbpsのThunderbolt 3 SSDとの比較でも約30%高速で、従来のインターフェイスとは一線を画す転送速度を叩き出している。最近ではUSB4ケースの選択肢も増え、価格も1万円台前半から購入できることから、大量のデータをやり取りする場合や、ゲームを外付けSSDに保存したい場合にはUSB4ケースの導入を検討するといいだろう。
続いてPCI Express 5.0(x4)接続のNVMe M.2 SSD、Crucial「T700」シリーズの2TBモデル「CT2000T700SSD3JP」を使い、M.2 SSDヒートシンクの冷却性能を確認してみよう。なおストレステストには「CrystalDiskMark 8.0.5」をデータサイズ64GiB、テスト回数5回に設定し、3回連続で実行している。
テスト1回目の「CrystalDiskMark 8.0.5」スコア | テスト3回目の「CrystalDiskMark 8.0.5」スコア |
アイドル時のサーモグラフィ | 高負荷時のサーモグラフィ |
今回はヒートシンク周りに全くエアフローのない過酷な環境でテストを実施していることもあり、テスト1回目のシーケンシャル読込からSSD温度は80℃を超えサーマルスロットリングが発生している。PCI Express 5.0(x4)接続のハイエンドSSDを本格的に運用する予定なら、M.2 SSDヒートシンクにファンの風が当たるようにエアフローを工夫するか、別途大型ヒートシンクの導入を検討したほうがいいだろう。