エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1465
2024.10.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「AI Optimized」は、「UEFI BIOS Utility」の右上にある「EZ System Tuning」をクリックするだけで有効化できる |
続いて、「UEFI BIOS Utility」に実装された簡易チューニング機能「AI Optimized」を試してみることにした。なおパフォーマンスをチェックするベンチマークには「CINEBENCH」系の4種類を使用している。
マルチコアテストでは、「AI Optimized」を有効にすると全コアに負荷がかかる場合でも高クロックを維持できることから4~8%スコアが上昇している。また手動によるクロック調整と違い、シングルコアテストでもパフォーマンスが低下しないのも大きなメリット。あくまでもCPUクーラーの冷却性能が十分であるという条件付きながら、基本的には「AI Optimized」は有効にした状態で運用して問題ないだろう。
アイドル時のサーモグラフィ | 高負荷時のサーモグラフィ |
また消費電力を確認すると、「AI Optimized」を有効にすると標準状態から約22W上昇している。これに伴いVRMの温度も4℃上昇しているが、最高温度は65℃で頭打ちになり、冷却性能には全く不安はない。サーモグラフィでもヒートシンクの温度がしっかりと上昇しており、80A SPSやフェライトコアチョークから発生した熱を効率よく発散できていることがわかる。