エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1466
2024.10.15 更新
文:藤田 忠/撮影:編集部
32スレッドCPUのRyzen 9 9950Xでストレステストを実行して、「iCUE LINK TITAN 360 RX RGB」の冷却性能を確認していこう。Ryzen 9 9950Xは、定格のPPT200Wでの運用に加え、前世代のRyzen 9 7950Xと同じ、PPT230Wでのテストも行った。
ストレステストには「OCCT 13.1.10:CPU(30分)」と「CINEBENCH 2024:30 minutes(Test Stability)」の2種類を実行した。CPU温度などは「HWiNFO 64 Pro」を使用してモニタリング。テスト中のCPU温度は「CPU (Tctl/Tdie)」、CPUクロックは16コアのなかで、最速コア(Fastest Core)となる「Core 1 Clock (perf #1) [MHz]」、CPU消費電力は「CPU Package Power [W]」を記録した。なお、ラジエーターファンの回転数は、iCUE Softwareでログを取った。また、騒音値は騒音計をラジエーターの排気側から30cm離れた位置に設置して計測を行っている。
PPTはRyzen Materを使って変更した |
ストレステスト実行中のCPU温度、CPUクロック、CPU消費電力を確認していこう。
PPT200W運用時は「OCCT 13.1.10:CPU(30分)」と「CINEBENCH 2024:30 minutes(Test Stability)」ともに、CPU温度は80℃台前半から中盤での推移となっている。PPT230Wでは、温度は最高で91℃を記録しているが、おおむね80℃台後半に抑え込めている。
CPUクロックは「OCCT 13.1.10:CPU(30分)」では、4,800MHzで推移しているが、「CINEBENCH 2024:30 minutes(Test Stability)」では5,000MHzオーバーに達している。また、PPT230Wにすることで、テスト中のCPUクロックの平均値は5,250MHzから5,340MHzに、最高値は5,640MHzから5,710MHzまで伸びていた。
ちなみにPPT200WとPPT230運用時の「CINEBENCH 2024」のスコアを確認すると、PPT200Wの2,183 ptsに対して、PPT230Wは2,294 ptsと約5%スコアを伸ばしている。Ryzen 9 9950Xの性能を最大限に引き出せているスコアとなっている。
PPT200W設定時の「CINEBENCH 2024」のスコア |
PPT230W設定時の「CINEBENCH 2024」のスコア |