エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1467
2024.10.17 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
ここからはパッケージより本体を取り出し、Era 2の外観デザインから検証を開始しよう。なお用意したのはチャコールグレー(型番:FD-C-ERA2N-02)。その塗装も単純ではなく、角度を変えての光の当たり具合で微妙に濃淡が変化する。設置場所を選ばない落ちついたカラーは、失敗のないチョイスではないだろうか。
真正面からEra 2を眺めると、先代を彷彿とさせるややウエストが引き締まったデザインが特徴。ただしよく見ると、アクセスポート類がEra ITXの縦置きから下部横置きに変更されている。外観上の大きな違いはその1点で、こだわりのインテリアにもマッチする出で立ちは、存在感がありながら、決して出過ぎることはない。現時点Era 2のカラーバリエーションは3色だが、先代のように5色まで選択肢が揃えば、さらに魅力を後押しするに違いない。
Era 2のフロントパネルと、シャーシが剥き出し状態のフロント面を比較 |
先代からポジションが変更されたスイッチおよびアクセスポート類。装備内容は、左からPowerスイッチ、マイク/ヘッドホンx1、USB 3.2 Gen 2×2 Type-Cx1、USB 3.0×2が並ぶ。コンパクトなミニPCケースとしては、必要にして十分な装備と言えよう。この手のPCケースならデスクの上に設置されるパターンがほとんど。デスク天板と平行にレイアウトしたスイッチ&アクセスポートは使い勝手も良さそうだ。
Era 2の象徴的な部分がトップパネルだ。強化ガラスまたはスチール製メッシュパネルだった先代から、ウォールナット素材を新たに採用。2022年12月にリリースされたミドルタワーPCケース「North」の成功から、天然木を上手に融合させる手法はFractalの独壇場だった。今でこそ採用例をちらほら目にするようになったが、その先駆けは間違いなくFractalである事は付け加えておきたい。
トップパネルに設けられた密閉状態を回避するスリットは14本(x2列)で構成される |
ちなみに表面のウォールナット素材は、スチール製ベース部にネジ留めされた格好。シャーシ側天板には中央の左右にマグネット付きネジが装着され、ツールフリーで着脱ができる仕掛けになっている。
シャーシ側に装着されたマグネット付きネジ。トップパネルのベース部がスチール製だけに、簡単に取り外しができるようになっていた |
トップパネルを取り外した状態のシャーシ側トップ面。冷却ファンおよびラジエーター設置スペースとしてほぼ開放状態である事が分かる |