エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1468
2024.10.25 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずはCPUの瞬間的な最高パフォーマンスを計測するのに便利な「CINEBENCH R15」の結果を確認していこう。
まずシングルコアテストの結果から確認すると、Core Ultra 9 285KはCore i9-14900Kより約14%、Ryzen 9 9950Xとの比較でも約5%高いスコアでトップを獲得した。さらにCore Ultra 7 265Kでもこれまで最速だったRyzen 9 9950Xを上回るスコアで、シングルスレッド性能は良好だ。
そしてHyper Threading Technology無効の影響が気になるマルチコアテストだが、Core Ultra 9 285KはRyzen 9 9950Xに逆転を許しているがその差は約1%とわずか。Core i9-14900Kとの比較では約8%上回る。またCore Ultra 7 265KもCore i7-14700KやRyzen 9 9900Xを約7%上回るスコアを記録した。
続いて「CINEBENCH R15」よりもテスト時間が長い「CINEBENCH R20」のスコアを確認しておこう。
シングルコアテストは「CINEBENCH R15」と同じく、Core Ultra 9 285Kは今回検証したCPUの中で最も高速だった。またCore Ultra 7 265Kも第14世代Intel Coreプロセッサを約7%上回り、IPCが引き上げられた影響がスコアにもしっかりと表れている。
さらにCore Ultra 9 285Kはマルチコアテストで、わずかながらRyzen 9 9950Xを逆転しているのも評価できるポイントだ。またCore Ultra 7 265KもCore i7-14700KやRyzen 9 9900Xを上回るスコアを叩き出すなど、「CINEBENCH」に対しては最適化がかなり進んでいることがわかる。
続いてメニーコアCPU向けに設計されている「CINEBENCH R23」のスコアを確認しておこう。
Core Ultra 9 285Kについては、シングルコアテスト、マルチコアテストとも今回検証したCPUの中では最も高速だった。さらにCore Ultra 7 265Kもシングルコアテストでは、第14世代Intel CoreプロセッサやRyzen 9 9000シリーズを上回り、マルチコアテストもCore i7-14700KやRyzen 9 9900Xに対してしっかりとアドバンテージがある。
「CINEBENCH」系ベンチマークのラストは最新バージョンの「Cinebench 2024」のスコアを確認しておこう。
シングルコアテストは、これまでのテストと同じくCore Ultra 200Sシリーズが強さを発揮する。またマルチコアテストでもCore Ultra 9 285Kはトップ、Core Ultra 7 265KもCore i7-14700KやRyzen 9 9900Xを上回るスコアを記録しており、「CINEBENCH」系のベンチマークではHyper Threading Technologyが無効化された影響はなかった。