エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1469
2024.10.27 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
リアインターフェイスには、組み立て時に取り付ける必要がない一体型I/Oシールドを搭載。またヒートシンクの熱こもりを抑えるための通気口も用意されている |
Intel Z890やAMD X870E/X870の最新ハイエンドマザーボードでは5ギガビットLANを搭載する製品が増えているが、「Z890 AORUS MASTER」ではそのさらに2倍の転送速度を誇る10ギガビットLANを搭載し、大量のデータもストレスなく転送できる。さらに無線LAN機能も帯域幅320MHzのWi-Fi 7をサポートする。
ワンタッチで取り付けることができる「WIFI EZ-Plus」に対応したWi-Fi 7用アンテナが付属 |
10ギガビットLANチップはMarvell「AQtion AQC113C」を搭載 | ワイヤレスカードは320MHzの帯域幅に対応するIntel「Wi-Fi 7 BE200NGW」 |
有線LANは10ギガビットに対応するため、最大1,200MB/sに迫る転送速度を発揮する |
無線LANはWi-Fi 7に対応。リンク速度は正確に取得できていないが、転送速度を計測すると実測で2.5ギガビット有線LANに近い性能を発揮する |
USBポートは、Thunderbolt 4に対応するUSB Type-C×2に加えて、USB 3.2 Gen 2 Type-A×6、USB 3.2 Gen 1 Type-A×4、USB 2.0 Type-A×2の計14ポートと豊富に用意されている。またUSBメモリと電源ユニットだけでBIOSをアップデートできる「Q-Flash Plus button」とBIOSを初期化できる「Clear CMOS button」を搭載する。
Thunderbolt 4は、DP Alt Modeにも対応するためディスプレイの出力も可能 |
USB Type-Aポートが豊富に用意されているのも特徴だ | マザーボード、電源ユニット、USBメモリだけでBIOSをアップデートできる「Q-Flash Plus button」も嬉しい機能だ |
続いて、PCを組み立てる際の配線に大きく影響するファンヘッダやRGB LEDピンヘッダの数と配置を確認していこう。
計10基の4pin PWMファンヘッダを搭載。いずれも最大出力は2A/24W |
基板の右上にはCPU_FAN、CPU_OPT、SYS_FAN2/6の計4基のファンコネクタを搭載 | CPU補助電源コネクタの脇に実装されているSYS_FAN1 |
チップセットヒートシンク下にはSYS_FAN3、SYS_FAN4、FAN5_PUMPの3基を搭載 | チップセットヒートシンク右にはFAN5_PUMP、FAN8_PUMPを搭載 |
「GIGABYTE CONTROL CENTER」の「FAN Control」を使えば、ファン・ポンプの回転数はプリセットによる一括設定の他、コネクタごとに細かく調整できる |
4pin PWMコネクタはハイエンドモデルらしく、CPUクーラー向けの「CPU_FAN」「CPU_OPT」、ケースファン向けの「SYS_FAN1」~「SYS_FAN4」、ウォーターポンプ向けの「FAN5_PUMP」~「FAN8_PUMP」の計10基を搭載する。いずれも出力は2A/24Wまでサポートしており、回転数も細かく制御できるため、配線が最も短くなるコネクタを選択して使用すればいいだろう。
最近は省略されることも多い、12V/4pinのLEDコネクタも実装 |
基板右上には5V/3pinのARGB_V2_2/4を搭載 | 基板左下には5V/3pinのARGB_V2_1/2とLED_Cの3基のLEDピンヘッダを搭載 |
「GIGABYTE CONTROL CENTER」の「RGB Fusion」ではピンヘッダだけでなく、対応デバイスのイルミネーションも設定可能 |
LED用のピンヘッダはAddressable Gen 2に対応する5V/3pin×3に加えて、最近のマザーボードでは省略されることも多い12V/4pin×1の計4基搭載する。いずれもデイジーチェーン接続にも対応しているため数が不足することはないだろう。