エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1469
2024.10.27 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「GIGABYTE PerfDrive」では、「Intel Default Settings – BaseLine」「Intel Default Settings – Performance」以外の設定を選択するとアラートが表示される |
続いて「UC BIOS」に実装された簡易チューニング機能「GIGABYTE PerfDrive」を試してみることにした。今回は定格動作の「Intel Default Settings – BaseLine」に加えて、Intel公称のチューニング設定「Intel Default Settings – Extreme」と、GIGABYTEのオリジナルチューニング設定「GBT Default」を選択。なおパフォーマンスをチェックするベンチマークには「CINEBENCH」系の4種類を使用している。
いずれの設定でもシングルコアテストについては、Pコアの動作クロックがほぼ同じになるため、大きな違いは出なかった。一方で、マルチコアテストは「Intel Default Settings – BaseLine」に比べて「GBT Default」のほうが高クロック状態を維持できることから、「CINEBENCH R15」では約17%、それ以外でも約13~14%パフォーマンスが向上した。なお「Intel Default Settings – Extreme」と「GBT Default」では、クロック自体に大きな差はなく、マルチコアテストの差も「CINEBENCH R15」で約2%、それ以外のテストは1%かそれ以下でほぼ誤差の範囲だった。
アイドル時のサーモグラフィ | 高負荷時のサーモグラフィ |
続いて「GBT Default」に設定した状態で、「Cinebench 2024」を10分間連続動作する負荷テストを実行してみた。「Intel Default Settings – BaseLine」から消費電力は100W以上も増加しているが、VRM温度は最高56℃までしか上がらずヒートシンクの冷却性能はとても優秀だ。またPackage Powerも常に270W弱を維持できており、出力も安定していることがわかる。