"黒いビル” TSUKUMO eX.開店24周年特別企画
2024.11.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部
まずは今回の主役・TSUKUMO eX.の成り立ちを振り返っておきたい。現在よりも数倍ものPCパーツショップが軒を連ねていた約24年前の2000年11月。秋葉原を南北に走る中央通りに、アキバ最大級のパソコンショップとして”黒ビル”ことTSUKUMO eX.(〒101-0021 東京都千代田区外神田4-4-1)が誕生した。
場所は、かつてT-ZONE本店のあったビルの外装を黒に塗装。オープン当初より異彩を放つ存在であった“黒ビル”は、今も昔も変わることなく中央通りのランドマークとして圧倒的な存在感で誰もが知る存在になっている。言うまでも無くツクモ(株式会社ヤマダデンキ)の系列店で、店舗名はアルファベットの「TSUKUMO eX.」。ちなみに「eX.」の由来を店長の西村氏に聞いたところ「exciting、expert、expansion、exceed、extra」の5つからexを取ったという。
通称・黒ビル自体は8階建てだが、店内は地下1階から6階までの7フロアで構成。売り場の総面積は133坪(おおよそ440平方メートル)で、ツクモを代表するオリジナルブランドPC「G-GEAR」「eX.computer」から、自作PCパーツ全般、液晶ディスプレイ、さらにゲーミングデバイスまで、秋葉原屈指の圧倒的な品揃えで自作PC初心者から上級者まで、連日多くの人で賑わっている。
深夜の店頭に100人以上の大行列ができることも珍しくなかったTSUKUMO eX.の深夜販売 |
TSUKUMO eX.といえば、AMDやIntel、GeForceシリーズなど、解禁時間に合わせた「深夜販売」の賑わいを思い浮かべる人も多いだろう。最近ではAMDのCPU解禁時間が午前中に設定されたり、解禁時間が営業時間外でも翌日から販売することが増えたことで、深夜販売そのものが減少傾向にある。
RyzenやGeForceが飛ぶように売れたかつての深夜販売は、ツクモのスタッフ総出による一大イベント |
ちなみにここ数年で一番の盛り上がりを見せたのが、2017年3月2日に販売が解禁されたAMD「Ryzen」シリーズ。店頭の特設売り場で山積みにされたCPUが、飛ぶように売れていく様は圧巻だった。また、GeForce系ハイエンドグラフィクスカードの深夜販売では、熱いゲーマー達が集うショップとしても認知されている。実施機会は減ったものの、次回開催を静かに期待しよう。
2020年9月18日に解禁されたGeForce RTX 3080発売時の深夜販売の様子 | 2017年3月2日に販売が解禁されたAMD Ryzen。深夜販売でほぼ完売する勢い |