エルミタ的「編集部で使ってみた」
2024.11.04 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
「BRIDGE CAST ONE」では、音量を調整するダイヤルが1つしかないため、3つの音声を切り替えて設定する必要があります。音声はダイヤルを押し込むことで切り替えでき、ダイヤルのLEDカラーも変わるため設定中の音声がわからなくなることはありません。またボイスチェンジ機能やゲームエフェクト機能は、天板の右側にあるボタンでいつでもON/OFFを変更できます。
最後にゲーミングノートPCに「BRIDGE CAST ONE」を接続して、ゲーム動画の録画を試してみました。音声入力用のマイクはXLR接続のコンデンサマイクをMIC端子に、ヘッドホンは一般的な3.5mmステレオミニプラグのヘッドセットをHEADSET端子に接続しています。なお今回は「CHAT」項目に「Roland Cloud」の音楽を再生できる「MUSIC」を設定し、録画・配信ソフトウェアには「OBS Studio」を使用しています。
「BRIDGE CAST X」では、HDMIキャプチャ機能も搭載していたため「OBS Studio」の設定がやや複雑だったが、「BRIDGE CAST ONE」はオーディオミキサーの機能だけなので設定は簡単だ |
「MIC EFFECTS」には、「Reverb」「Maximum Reverb」「Hi Voice」「Fat Voice」「Super Lo Voice」の5つのプリセットが登録されていますが、「VOICE TRANSFORMER」ボタンを押しながらダイヤルを操作することで切り替えることができます。またゲーム音声と「Roland Cloud」の切り替えや音量の調整は、ミュートボタンとダイヤルボタンを組み合わせることで、シームレスに行うことができました。なお詳細については以下の動画を参照してください。
今回は「BRIDGE CAST」シリーズの第3弾となる「BRIDGE CAST ONE」の検証を進めてきました。機能面では上位モデルである「BRIDGE CAST」と大きな違いはなく、使っていて不満を感じることはありませんでした。
またメインのダイヤルが1つになったことから懸念していた操作性への影響については、設定する音声を切り替える手間はありますが、ダイヤルを押すだけのシンプル設計のため苦になりません。そしてLEDカラーによって設定中の音声を視覚的に判断できるため、実際に使っていて戸惑うこともありませんでした。
小型・軽量なことから持ち運びにも便利な「BRIDGE CAST ONE」。欲を言えばケーブルと本体をまとめて収納できるポーチが付属していればなお良かった |
それでいて本体サイズは「BRIDGE CAST」の約2分の1になっていることから、スペースの問題で「BRIDGE CAST」シリーズの導入をためらっていたなら「BRIDGE CAST ONE」はオススメです。また小型かつ軽量なことから、ノートPCと一緒に持ち運ぶオーディオデバイスを探している人にとってはピッタリな製品になるでしょう。
協力:ローランド株式会社