エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1476
2024.11.19 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「MPG Z890 CARBON WIFI」の注目機能として、クラスを超えた規模の充実したインターフェイスが挙げられる。まずネットワーク機能を見ていくと、有線LANはIntel Killer E5000B 5G LAN+Intel I226V 2.5G LAN構成によるデュアルLANを搭載。ワイヤレスネットワークも帯域幅320MHzのIntel Killer BE1750xによるWi-Fi 7に対応している。付属の大きなブレードアンテナは、端子を差し込むだけで接続できる「EZ Antenna」だ。
有線LANは5G+2.5GのデュアルLAN構成だ | 安定した通信を可能にする大型アンテナが付属。「EZ Antenna」により挿し込むだけで接続できる |
また、最大40Gbps転送に対応したThunderbolt 4をデュアル搭載。Thunderbolt対応の高速デバイスを接続できるほか、最大3つのThunderbolt 4デバイスまたは最大5つのThunderbolt 3デバイスによるデイジーチェーンもサポートしている。
Thunderboltポートを除いたUSBポートも圧巻の11基を搭載。しかもそのすべてが最大10Gbps転送のUSB 3.2 Gen2ポートであり、必要に応じてUSB周辺機器をたっぷりと接続することが可能だ。
Thunderbolt 4ポートを2基搭載。最新のThunderbolt 5こそリアポートには搭載していないが、複数の高速デバイスを接続できる |
最大10Gbps転送のUSB 3.2 Gen2ポートを11基も搭載。その内6ポートは別基板を2階建てにして実装されていた |
CPUレスでBIOSアップが可能な「Flash BIOS Button」やCMOSクリア用ボタンもリアパネルに備えている |
続いては、実際にPCを組み上げる際に把握しておきたい、ファンコネクタやRGBピンヘッダのレイアウトをチェックしていこう。
ファンコネクタのレイアウト |
ファンコネクタが集中しているボード右上に注目すると、このエリアにはCPUクーラー用の「CPU_FAN1」とポンプ対応の「PUMP_SYS1」、さらにフロント方向のファンの接続に便利そうな「SYS_FAN5」が搭載されている。従来の補助電源コネクタの位置に実装された「SYS_FAN1」は、PCケースのトップかリア方向のファン接続に使うことになりそうだ。
一番上にあるのがCPUクーラー用の「CPU_FAN1」。白いのがポンプ対応の「PUMP_SYS1」で、その下が「SYS_FAN5」だ | 電源回路のヒートシンクに隣接して実装されている、リア寄りの「SYS_FAN5」 |
3つ隣り合っているコネクタが「SYS_FAN2」~「SYS_FAN4」だ | その隣に実装された白いコネクタは、水流量計用とされる「W_FLOW1」 |
ARGBピンヘッダのレイアウト |
RGBピンヘッダのレイアウト |
5V/3pin仕様のARGBピンヘッダは合計3ヶ所。ボード最下段のPCI Express補助電源の隣に「JARGB_V2_1」があり、ボード右下に「JARGB_V2_2」、ボード右上にファンコネクタに並んで「JARGB_V2_3」が実装されている。なお12V/4pin仕様のRGBピンヘッダは、ボード左下方向の「JRGB1」の1つのみだ。
ボード最下段に実装された「JARGB_V2_1」 | 「JARGB_V2_2」はボード右下の一番端に実装されていた |
ボード右上のエリアに、ファンコネクタに混じって実装されているのが「JARGB_V2_3」だ | RGBピンヘッダの「JRGB1」は、PCI Express補助電源とオーディオ回路の間に実装されている |
POSTコードを表示してくれる「EZ Digi-Debug LED」。そのすぐ上には、どの部位でエラーが発生しているか判別できる「EZ Debug LED」が実装されている | マザーボード上のすべてのLEDを一括でON/OFFできる「LED_SW1」 |
Thunderbolt 5拡張カードを接続できる「JTBT5_1」。その隣には温度センサー用ヘッダ「T_SEN_1」が実装されていた | ARGBピンヘッダとファンコネクタ、USBピンヘッダをまとめて接続できる独自ヘッダの「EZ Connヘッダー V2」(JAF_2) |
ATX24pinを含め、電源コネクタはすべて高電流を安定して流せる低インピーダンス・高耐久な「ソリッドピン設計」が採用されている | 不要なスタンドオフを取り付けないように警告する「Case standoff keep out zone」のマーカー |