エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1478
2024.11.25 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi/撮影:pepe
レビューの最後は、実際に「PRO MP251W E2」とPCを使った実動インプレッションをお届けしよう。動作検証にあたっては、Core i7-13700KFとGeForce RTX 4080を搭載するMSIのハイエンドゲーミングマシン「Aegis Ti5 13NUG-257JP」を用意。解像度はフルHDのため、十分すぎるスペックだ。
まずは「PRO MP251W E2」の映り具合を確認していく。パネルには角度による画質の変化が小さいIPSパネルを採用。輝度は300cd/m2と高輝度でコントラスト比は1,500:1、最大表示色は約1,670万色で一般的なsRGBを95%、デジタルシネマ向けのDCI-P3では79%の色域をサポートする。左右フレーム端ではやや輝度が低下しており、角度をつけるとその変化は顕著だが、パネルの中央部は明るく室内照明が明るい環境で使うオフィスやクリエイティブユーザーをはじめ、ゲーム向けとしても万能なスペックを兼ね備えたモデルといえる。
PlayStation 5やXbox Series X/Sといったコンシューマゲーム機では、フルHD/120Hzの高速リフレッシュレートでの表示が可能だ。ビジネス向けというとリフレッシュレートが60Hzや100Hzの製品も多いが、「PRO MP251W E2」ならPS5やXboxのパフォーマンスを引き出し、がっつりゲームを楽しむことができる。
なお、動作中の消費電力を計測したところ、アイドル時(リフレッシュレート60Hz/Windows起動後10分何もしていない状態)で28W、リフレッシュレート120Hz環境でゲームをプレイした時は35Wとなっていた。
長時間のデスクワークやゲームプレイの際に気になる目の疲労。自身が感じる以上に目の負担が増大していることも珍しくない。そんな時に「Eye-Q Check」を使えば、休憩のタイミングを具体的に把握することができる。
一般的なOSDメニューのように透過表示はされず、各テスト項目の機能を有効にすると画面全体が切り替わる。視野の歪みをチェックする「アムスラーグリッドテスト」や目のカスミなどが把握できる「乱視テスト」に加えて、正しい姿勢をキープさせる「姿勢補正」を画面に表示。ユーザー自身が気軽にヘルスチェックすることができるので、積極的に活用していきたい。
テストセッションの最後はリフレッシュレートのチェックだ。テストでは、それぞれ60Hz/100Hz/120Hz設定における違いを比較していく。できるだけ分かりやすく体感するために、レースゲーム「Assetto Corsa」のリプレイを使用。ディスプレイ同期を有効化するとともに、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影している。
120HzのリフレッシュレートとAdaptive-Syncといった垂直同期にも対応してることから、ライトなゲーミング液晶と言っても差し支えないスペックを備える「PRO MP251W E2」。60Hzと100Hzの比較ではスロー再生でもわずかな差だが、120Hz環境では滑らかさが格段に向上していることがわかる。応答性や残像感はハイエンドゲーミング液晶には及ばないものの、ビジネスでもゲームでも目の負担を軽減して快適になることは間違いない。
「PRO MP251W E2」のセールスポイントをまとめよう。ビジネス向け「PRO」シリーズに属する製品らしく、ケーブルまでホワイトで揃えたデザインはオフィスから自宅まで、場所を選ばずに利用できる。テレワーク需要に低下が見られる一方で、まだまだ自宅をメインに仕事をする人や、会社から仕事を持ち帰るという人も少なくない。必然的に液晶ディスプレイに向かい合う時間が長くなる中、「PRO MP251W E2」はリフレッシュレート120Hzをサポートするため、残像感を抑えた映像表示が可能。加えてアイケア機能の「EyesErgo」やヘルスチェック機能の「Eye-Q Check」と合わせて使えば、目の疲れを軽減してくれるという体に優しい機能も付いている。
もうひとつ、PS5ユーザーにとっては必須となるフルHD/120Hzの高速リフレッシュレート表示に対応するという点も大きい。デスクワークの合間や休日にゲームプレイや動画鑑賞を楽しむなど、遊びメインの液晶ディスプレイとしても活躍してくれる。
そして最後の推しポイントは販売価格につきる。ビジネスからゲームまでマルチにこなせる、ホワイト筐体を採用した24.5型フルHD/120Hz対応の液晶ディスプレイが、税込17.800円前後(2024年11月現在)で購入できるという点は大きなアドバンテージだ。PCとの同時購入でも、それほど財布の負担にならないのは、誰もが嬉しいところだろう。
提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社