エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1480
2024.11.29 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
サイドパネルは左側に4mm厚の強化ガラスが装着されている。上下には高さ約25mmのスチール製プレートを装着。誤って落下させてしまった場合を想定し、強化ガラスへの直接的な衝撃を回避する役割を果たしている。ガラス自体は光の加減で若干スモーク掛かって見えるものの、ほぼ透明。シャーシへの固定は、下部3箇所の突起を引っ掛け、上部は2箇所のキャッチ式ロック機構を採用する。
内部が見える4mm厚の強化ガラス製左サイドパネルは、実測で幅約520mm、高さ約403mmだった |
一方の右側はスチール製のパネルを採用。全体サイズは実測で幅約520mm、高さ約520mmの正方形で、下部には高さ約115mmの通気孔仕様としている。ここをメッシュ仕様としてエアフローの吸気に使うのは、Antecが提唱するFLUXの考えに基づくもの。以前のように必ずしも前面に押し出す事は無くなったが、独自のエアフローレイアウトは最新モデルにも反映されていた。
本体背面に回り、リアパネルをチェックする。全体を眺めての印象は、三角形に打ち抜かれたパンチング加工の通気孔を組み合わせ、これを空きスペースを含めた全体に採用。少しでも通気性を高めようとしている設計思想が容易に想像できる。
この通気孔に紛れるように、上部右手は冷却ファン搭載エリア、左手の開口部はマザーボードのバックパネル用。中段には拡張スロット用ブラケットがあり、下段は電源ユニットの搭載スペースに割り当てられている。なお通常開放されているはずの電源ユニット搭載エリアのカバーについては、後ほどあらためて解説しよう。
外観チェックの最後は本体をひっくり返し、ボトムパネルの様子を見ておこう。構成パーツを満載にした状態になると、ボトム面を見る機会はほぼ無いはずだから、人によっては空っぽな状態である今が見納めかもしれない。
まず四隅にはプラスチック製のインシュレーター(台座)が搭載されている。設置面には幅約18mm、長さ約60mmの滑り止めゴムが装着され、脚高約20mmにすることで設置面とボトム面の間に吸気スペースを確保している。
さらにパネル面のほとんどは通気孔仕様で、全体をフォローするロングサイズのダストフィルターが装着されていた。サイズは実測で幅約160mm、長さ約505mmで、手前に引き出すスライド式で容易にメンテナンスができる。
プラスチック製台座高は約20mm。底面の通気孔はその他部分同様に三角形をモチーフにしたパンチング加工が施されている |