エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1480
2024.11.29 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
PSU Shroud上には出荷時より2基の120mmファンが搭載されている。ホワイト色の9枚ブレードで構成された非発光ファンは「R12 Reverse PWM Fan」(逆回転ファン)で、回転数600±200~1,500±200rpm、騒音値27.6dBA、風量61.46CFMとされる。なお後方寄りの空きスペースにも120mmファンがさらに1基搭載可能で、ラジエーターは120/240/360mmサイズをサポートする。
逆回転ファンはこの向きで下部から上部へ風を送る吸気ファンとして動作する |
ちなみにPSU Shroud天板は2本のネジで固定されている。さらに後方に装着されているPSU Shroud Coverは追加で2枚が付属。逆回転ファンを外した場合の穴を塞ぐ事ができるというワケだ。
PSU Shroud天板(クーリングブラケット)の取り外しは、冷却ファンまたはラジエーターの増設作業時。さらに電源ユニットのインストールやモジュラーケーブルの抜き挿し時など、サービスホールのような役割も兼ねている |
クーリングブラケットの裏面。冷却ファンは一般的なテーパーネジで固定。ケーブル長はロングタイプで約700mmだった |
大判のダストフィルターで覆われたボトム部も冷却ファン増設スペースとして活用できる。とは言え排他仕様で、ケージタイプのシャドウベイユニット(Hard Drive Cage)を取り外さなければならない。
仮に取り外した場合は、120mmまたは140mmファンが2基、ラジエーターは120/140/240mmサイズがマウントできる。利用頻度は決して高くない場所だが、柔軟なカスタマイズ箇所の準備もFLUX PROの良さかもしれない。
後方上部には出荷時より、Tranquil 140mm PWM Fanが装備されている。なお120mmファン換装用のネジ穴(スリット)を用意。ラジエーターは120mmまたは140mmサイズが搭載できる。
マザーボードトレイ背面の左上部に装備されているのは「ARGB & PWM FAN CONTROL HUB」。もはや冷却ファンが複数搭載できるPCケースには必須の冷却ファン接続用ハブだ。実測で幅約35mm、長さ約95mmの基板には、冷却ファン電源供給用4pin(PWM)コネクタが5口、ARGB(3pin)コネクタが5口装備されている。
FLUX PROに搭載されるのは非発光ファンだから、ARGB(3pin)コネクタは未接続。4pin(PWM)コネクタはフロント3基、PSU Shroud上に2基の合計5口により既に空きは無い。
ここに接続された冷却ファンは、1本のSATA電源コネクタで一括電源供給を行い、PCケース内部の配線を最適化。マザーボード上の冷却ファンコネクタの消費も最低限に抑えることができる。なおARGB & PWM FAN CONTROL HUB基板からはARGB ConnectionとPWM Connectionの各ケーブルがあり、これらをマザーボード上のコネクタに接続する事で利用ができる。