エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1480
2024.11.29 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
次にストレージ収納力を見ていこう。スペック表を確認すると、大型で内部容積に比較的余裕のあるPCケースとあって、一般的なミドルタワーPCケースよりも多くのドライブが搭載できる事が分かる。データ保存の方法は多様化しているため、現時点での「正解」は意見が分かれるところだが、大容量データを物理的に保管したいニーズは根強いだろう。そんなリクエストに応えてくれるのが、FLUX PROだ。
計3箇所におよぶ収納スペースのうち、まずはPSU Shroud内部のシャドウベイユニット(Hard Drive Cage)を見ていこう。ボトム面にネジ留めされた移動&着脱が可能な台座に、ハンドスクリュー1本で固定されているのが、ケージタイプのドライブベイユニットだ。
PSU Shroud内部にネジ留めされているケージタイプのシャドウベイユニット(Hard Drive Cage) |
弾力のあるABS樹脂製スライド着脱式トレイには、3.5インチHDDまたは2.5インチSSDが搭載可能。さらにユニット天板部のトレイには、2.5インチSSDが搭載できる。さらにこのトレイを外せば、ユニット天板部へ直接3.5インチHDDがネジ留め可能。整理すると、組み合わせにより、3.5インチHDDまたは2.5インチSSDが2台搭載できる。
ドライブベイユニット(Hard Drive Cage)は、ボトム面にネジ留めされた台座に固定。台座は搭載位置の調整や取り外す事が可能で、冷却ファンの増設や長尺電源ユニット搭載時など、構成に合わせて使い分ける事ができる |
ARGB & PWM FAN CONTROL HUB下のスペースには、HDDドライブケージが2個搭載済み。ハンドスクリュー1本で固定されており、ストレージ搭載作業時は一旦取り外す必要がある。コの字型のスチール製ケージは、3.5インチHDDまたは2.5インチSSDが搭載可能。任意の構成で組み合わせをやりくりすればいい。
それぞれの固定方法は、3.5インチHDDは側面から付属の3.5″HDD Screws x4本でネジ留め。2.5インチSSDは底面から付属のMotherboad Screws/2.5″SSD Screwsでネジ留めを行う。
3つ目のストレージ収納スペースは、CPUクーラーメンテナンスホール下の空きエリア。このスペースには2台分の2.5″ SSD Trayがハンドスクリュー1本で固定されており、2.5インチSSDを底面からネジ留めする。なおコネクタは下向きに固定し、ケーブル配線を行う事になる。
マザーボードトレイ背面で最も利用される事が多い空きエリア。2.5インチSSDがスリムかつ小型だけに、裏配線スペースを大きく占有することはない |
拡張スロットは全8段。魅せるPC構築が主たるテーマでは無いとあって、マウントスタイルは通常の水冷レイアウトのみに留められた。拡張スロット金具は独立タイプで、各々はハンドスクリューで固定。金具部は三角形パンチング加工による通気孔仕様で、隣の空きスペースも同じく通気孔仕様とすることでリアパネルの広くで排熱処理ができるようになっている。