エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1481
2024.12.02 更新
文:藤田 忠/撮影:pepe
続いては1.5倍近くも性能が向上したCPU内蔵GPU「Intel Arc Graphics 140V」のゲーミングパフォーマンスを確認していこう。
まずは定番の「3DMark」を実行した。テストプリセットはDirectX 12ベースの最新テストプリセットとなる「Steel Nomad Light」(テスト解像度2,560×1,440ドット)と、ちょっと前のゲームタイトルに使われているDirect X11ベースの「Fire Strike」(1,920×1,080ドット)と「Fire Strike Extreme」(2,560×1440ドット)を実行した。
CPU内蔵GPUだけあって、スコアは高いとは言えず、テスト中のフレームレートもテスト解像度2,560×1,440ドットのSteel Nomad LightとFire Strike Extremeは10fps前半から20fps台前半で、Fire Strikeでギリギリ30fps前半から40fps台後半となっていた。
2,560×1,440ドットでテストされるSteel Nomad LightとFire Strike Extremeでは、プロファイルでの差はなかったが、Fire Strikeでは「究極のパフォーマンス」のほうがスコアを伸ばしている。ただ、フレームレート自体は1~2fps程度の差となっていた。
ここからは実際のゲームタイトルを使って、ゲーミングパフォーマンスを確認していこう。1つ目のタイトルは「ファイナルファンタジーXIV」からだ。ここでは公式ベンチマークとなる「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマーク」を、グラフィックス品質”標準品質(ノートPC)”、”グラフィックスアップスケールタイプ: AMD FSR (FidelityFX Super Resolution)”、”適用するフレームレートのしきい値: 60fpsを下回った時に適用”に設定。解像度は1,920×1,200ドットと2,880×1,800ドットで実行した。
2,880×1,800ドットのスコア指標は、”普通”だったが、1,920×1,200ドットでは”快適”指標となる8,000ポイントを超え、テスト中のフレームレートも「究極のパフォーマンス」プリセットでは60fpsを超えている。ソロでの素材集めなどなら、十分プレイできそうだ。
「3DMark」と異なり、プロファイルでの差が1割以上と大きくなっている。続いてのテスト次第だが、ゲームプレイ時は「究極のパフォーマンス」を選んでおくのが良いだろう。
次のタイトルはGPU負荷の軽い定番タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」で確認していこう。APIは”DirectX 12”で、グラフィックス設定は「総合品質」で”低”を選択した。解像度は1,920×1,200ドット、2,880×1,800ドットで、フレームレートの計測はゲーム内ベンチマークを利用した。
2,880×1,800ドットでも平均フレームレート60fpsオーバーを記録し、「究極のパフォーマンス」では「AI Engine」から20fpsも伸びた81fpsを記録している。「Prestige-13-AI+Evo-A2VMG-4889JP」はビジネス・ライトクリエイター向けのノートPCだが、ライトゲームなら十分楽しむことが可能だ。
最後は「HD-2D版 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」をプレイしてみた。家やNPCなど描画負荷の高い街中を移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で記録した。画質はプリセット”最高”を選び、フレームレート上限は最大値の”60fps”に設定。解像度は1,920×1,200ドット、2,880×1,800ドットでテストしている(Windowsで解像度を設定し、ゲームでフルスクリーン表示を選択)。
1,920×1,200ドットの「究極のパフォーマンス」は60fpsに張り付き、「AI Engine」でも57fpsと優秀だ。2,880×1,800ドットも60fpsを下回ってしまうが、サクサクとプレイすることができた。
手軽に持ち運べる「Prestige-13-AI+Evo-A2VMG-4889JP」なら、2025年に発売予定になっている「ドラゴンクエストI&II」を含め、時間が溶けるロト三部作を空いた時間にプレイするといったこともできる。