エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1484
2024.12.12 更新
文:編集部 池西 樹
「3DMark」では、ラスタライズ系ベンチマークを中心に良好なパフォーマンスを発揮したArc B580。ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを使い、パフォーマンスを確認していこう。まずは⼈気MMO RPGの最新版「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」ベンチマークからだ。「グラフィックス設定」は「最⾼品質」を選択し、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類の解像度で計測を⾏っている。
Arc A750との比較では、フルHD解像度で約12%、WQHD解像度で約18%、4K解像度では約26%上回り、「Fire Strike」と同じく解像度が高くになるつれて差が広がっている。またGeForce RTX 4060に比べると、フルHD解像度では最適化が不足しているためか約4%下回る。ただし、GeForce RTX 4060はメモリバス幅が狭いこともあり、メモリへの負荷が大きくなるWQHD解像度や4K解像度ではスコアが逆転している。特に4K解像度では約27%の差がつき、Arc B580は実際のゲームでも高解像度環境を得意にしていることがわかる。
比較的負荷が軽く、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマークの結果を確認しておこう。「API」は「DirectX 12」、「総合品質」は「最高」、「レンダリングのスケール」を「100」に変更し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
ビデオメモリの容量が多いこともあり、4K解像度ではArc B580が最も高いスコアを記録した。ただし、WQHD解像度やフルHD解像度ではドライバの最適化不足のためかフレームレートが安定せず、Arc A750とほぼ同等。GeForce RTX 4060に比べるとWQHD解像度で約14%、フルHD解像度では約29%と大きく差を広げられている。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、できる限り高品質になるように設定して、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用した。
Arc A750に比べるとすべての解像度で約13%高いフレームレートを発揮し、アーキテクチャを刷新したメリットが表れている。またGeForce RTX 4060との比較ではフルHD解像度で約5%、WQHD解像度や4K解像度では約9%上回り、ビデオメモリへの負荷が高くなるにつれて差が広がっている。