エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1489
2024.12.25 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
ここからはZALMAN「Z10 DS」の外観デザインからチェックを開始する。宣材画像を見ると、15.6型フルHDディスプレイが際立ち、どうしてもOFF状態の様子が想像しにくい。しかしパッケージより本体を取り出すと「なるほどこうなっているのか」、という事がいくつか分かってくる。
15.6型フルHDディスプレイが占有する、インパクトの強いフロントパネル。ここに映し出される映像が”Z10 DSのフロントパネルデザインを決める”とも言える。この画面だけで全ての仕事をこなそうとする人はそういないだろうが、好みの動画や壁紙を映して絵を飾るように使用したり、SNSのタイムラインを表示するサブモニターにするなど、さまざまな使い方が想像できる。ちなみに製品には交換用のフロントパネルも付属し、格子を模したプラスチック製パネルにより至ってシンプルな見た目に変更する事もできる。
付属の交換用パネルは格子状デザインを採用。内側に2つの円形マグネットが装備され、閉じた状態を保つ事ができる |
交換用フロントパネルは、左側の蝶番にツールフリーで固定が可能。開閉扉として機能するものの、これを開ききったところで内部パネル側にスイッチなど操作できるものは一切隠されていない。あくまで15.6型フルHDディスプレイ搭載時に、表示する角度が自由に変えられる機構の”名残り”といったところだろう。
なお取り外した15.6型フルHDディスプレイは付属のスタンドに載せることで、モバイルディスプレイとして利用が可能。いわゆる2-way仕様は、利便性のみならず購買意欲を掻き立てる要素として上手くまとめられている。
格子状デザインで通気性も確保した交換用パネル(付属品名「Display Cover」)。内側には防塵対策用にフィルターが貼られている |
プラスチック製フロントパネル全てを取り外した状態。シャーシ面については後ほど解説する |
取り外したプラスチック製フロントパネルユニット。スチール製シャーシには左右各4本のファスナーで固定。なおパネルユニットの厚さは約40mmと比較的ボリュームがある |
トップパネルの前寄り、右の縦列には各種スイッチと外部アクセスポート類が搭載されている。スイッチは3種類で、最も手前の操作がしやすい位置にはPowerスイッチ(正方形・大)、隣にResetスイッチ(正方形・小)、さらに最も奥にはLEDボタン(正方形・小)を装備する。
外部アクセスポート類は両端のスイッチ類に挟まれる格好で、手前よりヘッドホン端子、マイク端子、USB 3.0ポート(x2)、Type-Cポートが並ぶ。ちなみに近頃では排他仕様とされる事が多いResetスイッチとLEDボタンだが、Z10 DSではそれぞれ独立して装備されていた。
各種スイッチおよび外部アクセスポート間には、HDDアクセスおよびPower LEDも内蔵されている |
HD Audioコネクタ | USB 3.0コネクタ |
USB-Cコネクタ | フロントパネル用コネクタ |