エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1489
2024.12.25 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
このモデル最大の特徴である、フロントパネルの15.6型フルHDディスプレイはどうなっているのか。本気で購入を検討している人はもとより、熱心な自作派なら気になるところだろう。かく言う筆者も今回実機に触れ、初めてその仕組みを知った。ここでは大注目の15.6型フルHDディスプレイについて詳しく見ていこう。
15.6型フルHDディスプレイは「Extra Component Front Bezel」と記された茶箱に収納。外装パッケージ内のPCケース本体側面とのすき間に収められていた。なおパッケージサイズは実測で幅約225mm、奥行き約380mm、厚さ約40mm |
15.6型フルHDディスプレイの外形寸法は幅220mm、高さ367mm、厚さ約27mmで、重量は約980g。電源はUSB Type-Cコネクタに接続したケーブルを、マザーボード背面コネクタのUSB Type-Aに接続して給電。映像入力はmini HDMIに接続したケーブルを、グラフィックスカードのHDMIに接続して出力される。
内部ケーブルは既に配線済みで、マニュアルに記載されている付属品リストの「Video Cable」(mini HDMI to HDMI)は実測で約135cm、「Power Cable」(USB Type-C to USB Type-A)は約150cmだった。
またディスプレイの背面上部には、3つのボタンを装備。左からBrightness +/Brightness -、Power Buttonで、Power LEDも内蔵されている。なお15.6型フルHDディスプレイの型番は「ZM-MF156」で、スペックは最大解像度1,920×1,080ドット、輝度250cd/㎡、視野角170°、リフレッシュレート60Hz、応答速度30ms、コントラスト比1,000:1とされる。
出荷状態のZ10 DSにはマニュアルで付属品として記載されている「Display Cover」(格子状前面開閉パネル)が装着されているので、15.6型フルHDディスプレイへの付け替えはユーザーの仕事というワケだ。作業自体は簡単で、Display Coverを開いた状態で上部へスライドさせて上下のピン(蝶番)から引き抜き、15.6型フルHDディスプレイを上下のピンに挿し込む。次にシャーシ側フロントパネルに配線済みのVideo CableとPower Cableを、それぞれコネクタに接続。これでフロントパネルの液晶ディスプレイ化が完成する。
ディスプレイ側の筒をフロントパネル側のピンに挿し込めば設置は完了。2本のケーブルから伸びるコネクタを接続すればフロント側の作業は完了。あとはPCケース背面側から各コネクタを接続すればいい |
このように仕組みとしては単純で、ミドルタワーPCケースのフロントパネルに合わせたサイズのディスプレイに着脱機構(蝶番)を設け、外部ケーブル2本で給電と映像出力を行っている。そして付け替え用パネル(Display Cover)に換装し、付属の「Display Stand」に載せれば、15.6型フルHDディスプレイは独立したモバイルディスプレイとして利用できる。