エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1490
2024.12.27 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
各種パフォーマンス検証が一段落したところで、ここからはCPUおよびグラフィックスカードの冷却性能をチェックする。CPUクーラーのストレステストには「Cinebench 2024:Minimum Test Duration:30 minutes」、グラフィックスカードには「3DMark Speed Way Stress Test」を使用し、動作クロックと温度を「HWiNFO」で計測した。
CPU温度はほとんどのシーンで80℃前後を維持しており、360mmラジエーターを備えた「MAG CORELIQUID E360 WHITE」は十分にインテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 265Kを冷やし切れている。動作クロックも負荷テスト中を通して5.2GHz前後をキープ、安定したパフォーマンスを発揮していた。
続いてグラフィックスカードの挙動を見ていこう。スリム設計のクーラーを装備する「GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16G GAMING X SLIM」だが、安定して最高クロックを維持できていることが分かる。GPU温度も80℃未満で安定しており、長時間のゲームも安心してプレイできそうだ。
熱を効率的に外部に排出する、PCケースの良好なエアフローもまた、CPUおよびGPUの安定した冷却に繋がっている。しかし合計で冷却ファンが7基も組み込まれていることもあり、どうしても多少の動作音は耳に届いてしまう。ただし水冷ポンプの稼働音などは一切なく、無理なくハイエンド構成を冷やせていると感じた。
最後は動作中におけるマシンの消費電力をチェックし、各種検証を締めくくろう。ストレステストの「3DMark Speed Way Stress Test」を動作させた際を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した際の最低値をアイドル時として、それぞれワットチェッカーによる計測を行った。
インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 265KおよびGeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載したマシンは、高負荷時に最大393Wをマーク。組み込まれた電源ユニットは容量が850Wであることから、まだまだ十分な余裕がある。多少電源ユニットがヘタったところで電力不足になることはなく、電力変換効率の面でも有利な条件で動かせる。基本的に構成のいじれないPCだが、しっかり間違いのないチョイスがなされているようだ。
「ストレスなくリッチな画質で遊びたいなら、ぜひGeForce RTX 4070 Ti SUPERが欲しい」とは、パーツショップにてモンハンワイルズの環境を語るゲーミングPC担当者の談。今回検証を行った「ツクモオリジナル組立済みPC」の構成は、まさにそうした向きにドンピシャで刺さるスペックを備えた、最新IntelベースのゲーミングPCだ。
ユーザー自身が構成をアレコレ考える余地のない決め打ち構成ながら、いちいち構成を考えるのが面倒という人やPC初心者にとっては、むしろありがたい仕様。プロが間違いのない構成をチョイスしてくれて、最新タイトルを不自由なく遊べるマシンに仕立て上げてくれる。
そして決め打ち構成なおかげで、(しつこいようだが)ゲーミングPC一式としての価格が極めてお買い得であり、「ツクモオリジナル組立済みPC」には”選べないデメリット”をはるかに上回るメリットがある。手っ取り早く即戦力なゲーミングPCをリーズナブルに手に入れたい、という欲張りなニーズを満足させてくれる大注目な選択肢だ。
提供:株式会社ヤマダデンキ(ツクモ)