エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1490
2024.12.27 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
続いてメモリを見ていこう。システムには、CORSAIR「VENGEANCE」シリーズの32GBキットで、最大6,400MT/sに対応した「CMK32GX5M2B6400C36」が組み込まれていた。
Intelプラットフォームに最適化されたDDR5メモリであり、「PRO Z890-A WIFI」のサポートリストにもしっかり記載されたモデル。相性問題などで動作が不安定になることがない、確実性を重視したチョイスだ。
そのほか、モジュールは選別されたICチップや信号品質に優れた高性能PCB、洗練されたデザインのアルミ製ヒートスプレッダなどで構成されている。
ストレージはPCI Express 4.0(x4)に対応するMSI「SPATIUM M482 PCIe 4.0 NVMe M.2」の2TBモデルを搭載している。
3D NANDフラッシュとPhison製コントローラを組み合わせたNVMe M.2 SSDで、転送速度はシーケンシャル読込最大7,300MB/s、書込最大6,400MB/s、ランダム読込最大1,000,000 IOPS、書込最大950,000 IOPSというもの。システムには専用ヒートシンクの「EZ M.2 Shield Frozr II」が装着された状態で組み込まれていた。
そして電源ユニットは、80PLUS GOLD認証を取得したMSI「MAG A850GL PCIE5 WHITE」を搭載。容量は850Wで、インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 265KとGeForce RTX 4070 Ti SUPERを組み合わせたマシンの心臓としては十分だ。
ATX 3.1に準拠しPCI Express 5.1に対応。必要なケーブルのみを接続するだけでいいフルモジュラー仕様なほか、グラフィックスカード用には“甘挿し”を見分けやすいイエローでカラーリングされた12V-2×6コネクタが採用されている。
そして奥行き140mmのショート筐体に搭載されている冷却機構は、120mm径の流体軸受けファン。静音動作と高効率な冷却、それによる製品の長寿命化などが期待できる。ちなみに普段はPCケースのシュラウド内に隠れているものの、マシンのコンセプトに合わせたホワイトカラーのバリエーションがチョイスされていた。
内部セッションの最後は、右サイドパネルに覆われている裏配線スペースをチェックしておこう。さすがは自作のプロが手がけただけはあり、無数の電源ケーブルやファンケーブル、ARGBケーブルが無駄なくキレイに整理されている。
そして合わせて注目しておきたいのが、単にこの構成を動作させるだけなら不要であるはずのSATA電源コネクタが取り回されているところ。シャドウベイのすぐ近くに束ねられているおかげで、ユーザーが別途大容量HDDを追加したい場合でもスンナリ組み込むことができるというわけだ。
複数のARGBファンが搭載されていることで、配線すべきケーブルも比較的多めだ |