エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1492
2024.12.30 更新
文:藤田 忠/撮影:pepe
ここからはゲーム向けベンチマークやゲームタイトルを使用し、ゲーミングパフォーマンスを確認していこう。まずは定番3Dベンチマーク「3DMark」から、最新のDirectX 12ベースゲームタイトルを想定した「Steel Nomad」と、マルチプラットフォーム向けに軽量化されている「Steel Nomad Lite」のスコアをチェックしていこう。
最新のDirectX 12ベースのゲームタイトルを想定した4K解像度のテストのため、「Steel Nomad」のスコアは5,000台、テスト中のフレームレートは54.83fpsで60fpsを下回るなど、負荷は非常に高い。ただし、GeForce RTX 4070 Ti SUPERがターゲットにしているWQHD解像度であれば、60fpsを超えてくるだろう。また、アップスケーリングのNVIDIA DLSSや、フレーム生成に対応するゲームタイトルなら、4K解像度でのゲームプレイも十分に狙えるスコアだ。一方の「Steel Nomad Light」ではスコアは大きく向上し、テスト中の平均フレームレートも186fpsまで伸びていた。
人気MMORPGタイトル「ファイナルファンタジーXIV」の公式ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマーク」のスコアと平均フレームレートをみていこう。グラフィックス設定は“最高品質”(アップスケーリングは未使用)を選び、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で実行している。
最新拡張パッケージの「黄金のレガシー」で、グラフィックスが向上しているためGPU負荷が増しているが、2,560×1,440ドットのWQHD解像度でも”非常に快適”指標の15,000スコアを余裕で上回る。平均フレームレートも159.27fpsとゲーミングディスプレイを組み合わせたプレイも楽しめるパフォーマンスを発揮している。また、4K解像度では”非常に快適”こそ逃しているが、平均フレームレートは80fps台とエフェクトが飛び交う大規模レイド戦などを除けば、十分プレイを楽しめるだろう。
次のタイトルは、GPU負荷の軽い定番タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」だ。APIは”DirectX 12”で、グラフィックス設定は「総合品質」を”最高”、「レンダリングのスケーリング」を”100”に設定。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、フレームレートの計測にはゲーム内ベンチマークを利用した。
軽量ゲームタイトルだけあって、4K解像度でも100fpsを超え、ゲーミングディスプレイを使ったプレイも十分楽しめる。さらにWQHD解像度なら、最小でも240fps超えと、240Hz駆動に対応した高リフレッシュレートゲーミングディスプレイでのプレイも狙える。
3本目はレイトレーシングに対応した重量級のオープンワールド型アクションRPG「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」でパフォーマンスをチェックしていく。グラフィックス設定は、「クイックプリセット」で”ウルトラ”と”レイトレーシング:ウルトラ”を選択。”レイトレーシング:ウルトラ”選択時は、「DLSS Frame Generation」を”オン”、「DLSS」を”バランス”、「DLSS Ray Reconstruction」を”オン”に設定している。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、フレームレートの計測にはゲーム内ベンチマークを使用した。
GeForce RTX 4070 Ti SUPERのターゲット解像度となるWQHDでは、アップスケーリング技術を有効にしなくとも、快適にプレイできる90fps台をマークしている。レイトレーシングを効かせた”レイトレーシング:ウルトラ”でもDLSS、フレーム生成を有効にすると100fpsを超え、さらに4K解像度でも平均フレームレート80fps台と、美麗な画面でプレイを楽しむことができる。
ゲーミングパフォーマンステストの最後は、シングルプレイのアクションアドベンチャーゲーム「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」だ。“ウルトラ”以上の画質設定や、フルレイトレーシングの設定次第では、GeForce RTX 4080以上を必要とする超重量級タイトルとなっている。
ここではグラフィックス設定の「全体的なグラフィック品質」を”ウルトラ”の1段下となる”高”、「パストレーシング(フルRT)」を”中”に設定した状態をベースに、「DLSSフレーム生成」を”オン”。さらに「アップスケーリング」を”DLSS”、「DLSSスーパー解像度」を”バランス”に設定。プロローグながら負荷が高めのジャングルのシーンを一定ルート移動した際の平均フレームレートを「CapFrameX」を使って計測している。
一定以上のグラフィックス設定だと、大容量のGPUメモリを必要とし、負荷も非常に高くなるが、60fpsを維持できればプレイを満喫できる印象。GeForce RTX 4070 Ti SUPERでもフレーム生成やDLSSを有効にしないとフルHD以上の解像度でプレイするのは厳しくなっている。とは言え、フレーム生成、DLSS:バランスなら4K解像度でも70fps台と、スムーズにプレイできるフレームレートを記録した。