エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1493
2025.01.06 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
I/Oシールドは組み立て時に取り付ける必要がない一体型で、電源回路のヒートシンクの熱こもりを抑えるため通気口を備える |
バックパネルのUSBポートはUSB 3.2 Gen 2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 2 Type-A×2、USB 3.2 Gen 1 Type-A×5、USB 2.0×4の計12ポートと十分な数が用意されており、配信などを行う場合でも不足することはないだろう。
計12ポートの豊富なUSBポートを搭載。なおリアインターフェイスのディスプレイ出力はDisplayPortのみだが、基板上には「Sensor Panel Link」向けHDMIコネクタを備える |
またネットワークはRealtek RTL8125による2.5ギガビットLANとRealtek RTL8922AEによるWi-Fi 7+Bluetoothを搭載。さらにWi-Fi 7アンテナにはツールレスで簡単に着脱ができる「WIFI EZ-Plug」を採用する。
ホワイトカラーのWi-Fiアンテナは「WIFI EZ-Plug」仕様のためワンタッチで着脱ができる |
有線LANは2.5ギガビットに対応するため、最高2,500Mbpsの高速通信が可能 | Wi-Fi 7は帯域幅160MHzまでの対応になるが、Wi-Fi 6Eより高速。またMLO機能に対応しているのも特徴だ |
「cFos SPEED」ユーティリティを使えば、アプリケーションごとに帯域幅の優先度を設定できる |
続いて、実際にPCを組み立てる際に重要になる、ファンコネクタやRGBピンヘッダを確認していこう。
CPUソケットの右上には「CPU_FAN」と「CPU_OPT」がまとめられている | 基板の右下には「SYS_FAN3」「FAN4_PUMP」の計2基のファンコネクタを搭載 |
基板の中央下には「SYS_FAN1」「SYS_FAN2」を搭載 |
「GIGABYTE CONTROL CENTER」の「FAN Control」機能を使えば、指定したセンサーの温度に合わせてファンの回転数を細かく制御できる |
CPUクーラー用の「CPU_FAN」とオールインワン型水冷ユニットのポンプユニットに便利な「CPU_OPT」の2つの4pin PWMコネクタは右上にまとめて実装。またケースファン向けの「SYS_FAN」は基板中央下に2基、右下に1基、ポンプユニット向けの「FAN4_PUMP」は基板右下にそれぞれバランスよく配置されている。
CPUクーラーやオールインワン型水冷ユニットのARGB LEDに便利な「ARGB_V2_2」は基板右上に実装 | その他のLEDコネクタは基板の左下にまとめられていた |
「GIGABYTE CONTROL CENTER」の「RGB Fusion」ではマザーボードだけでなく、メモリなどの対応デバイスのイルミネーションも設定できる |
LED用のピンヘッダはAddressable Gen 2に対応する5V/3pinコネクタ「ARGB_V2」×3と、RGB対応の12V/4pinコネクタ「LED_C」×1の計4基が用意されている。いずれもデイジーチェーンで複数デバイスを接続できるため、一般的な用途で不足することはないだろう。
続いて、ここまで紹介できなかった基板上の各種コネクタや搭載チップをまとめて紹介していこう。
エントリーからミドルレンジクラスの製品では省略されることが多い、電源スイッチとリセットスイッチを搭載。もちろんボタンはホワイトカラーで統一されている |
ホワイトカラーのATX 24pinコネクタ | フロントパネル用のUSB Type-CコネクタはUSB 3.2 Gen 2×2に対応。また「Sensor Panel Link」向けHDMIコネクタも実装されている |
USB 2.0ピンヘッダは2基搭載。計4ポートを増設できる | フロントパネル用のピンヘッダはシルク印刷で接続するコネクタが確認できる |
有線LANコントローラRealtek「RTL8125D」 | PCI Express 5.0対応リドライバ「JYS13008MF01」 |
USB 3.2 Gen 1ハブコントローラRealtek「RTS5411S」 | I/OコントローラITE「IT8696E」 |
ライトグレーに塗装された基板裏面には「AORUS」のロゴが大きくデザインされていた |
画像セッションのラストは搭載されている各種ヒートシンクとマザーボードの総重量を確認していこう。
放熱フィンやヒートパイプを内蔵した約420gの電源回路ヒートシンクや、約145gの大型M.2ヒートシンク、約180gのチップセットヒートシンクを搭載する「B850 AORUS ELITE WIFI7 ICE」。総重量は約1,600gで、エントリー寄りのミドルレンジマザーボードとしてはかなり重量がある。特にM.2ヒートシンクは3スロットをまとめて冷却する仕様のため、サイズも大きく、その冷却性能には期待ができそうだ。