エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1493
2025.01.06 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ミドルレンジクラスのマザーボードでは最高クラスとなるDDR5-8600までの高速メモリの対応が謳われている「B850 AORUS ELITE WIFI7 ICE」。そこで今回は手持ちのメモリの中で最も高速なDDR5-8000対応のKLEVV「KD5AGUA80-80D380G」を使い、その動作を確認してみることにした。
DDR5-8000動作 |
DDR5-4800動作 | DDR5-6000動作 |
AMD 600シリーズやIntel 700シリーズでは安定しないものも多いDDR5-8000動作だが、「B850 AORUS ELITE WIFI7 ICE」ならメモリプロファイルを選択するだけで安定動作が可能だった。続いてパフォーマンスへの影響を確認するため、DDR5-6000、DDR5-4800と比較してみることにした。
「AIDA64 Cache & Memory Benchmark」の帯域幅は、DDR5-4800からReadやCopyで約10%、Writeでは約20%、DDR5-6000との比較でもReadやCopyで約5%、Writeでは約10%高いスコアをマークしており、オーバークロックメモリを使用するメリットは確実にある。またレイテンシはDDR5-4800からは約28%、DDR5-6000からでも約20%短縮され、メモリ帯域よりも効果が大きくなった。
「7-Zip」は、メモリのアクセスがあまりない展開ではDDR5-4800とDDR5-8000でも約5%しか差がなかった。ただし、メモリのアクセスが頻繁に発生する圧縮ではDDR5-4800からは約27%、DDR5-6000からでも約11%パフォーマンスが向上した。
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」の結果を確認したところ、4K解像度ではグラフィックスカードの影響が大きく差はつかなかった。ただし、WQHD解像度やフルHD解像度ではDDD5-4800から約9%、DDR5-6000からでも約4%スコアがアップしている。解像度や画質を抑えつつフレームレートを稼ぎたい場合は、メモリも予算が許す限り高速なものを組み合わせることをオススメしたい。