エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1495
2025.01.13 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは瞬間的なCPUの最高性能を測定できるレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R15」のスコアから確認をしていこう。
テスト時間が短く、Non-KモデルでもPL2動作の間にテストが完了するため、Core Ultra 7 265とCore Ultra 7 265Kの差はシングルコアテスト、マルチコアテストとも約3%にとどまる。またCore i7-14700に比べるといずれのテストでも約12%高いスコアで、最新アーキテクチャを採用したメリットが確実にスコアにも表れている。
ただし、Core Ultra 5 245はシングルコアテストではCore i7-14700を約8%上回るものの、マルチコアテストでは30%以上の差をつけられており、上位モデルとの差を覆すほどの性能差は無い事がわかる。
続いて「CINEBENCH R15」よりもテスト時間が長く、より実際の運用に近いパフォーマンスが計測できる「CINEBENCH R20」のスコアを確認しておこう。
Core Ultra 7 265とCore Ultra 7 265Kを比較するとシングルコアテストでは、Power Limitの制限に引っかからないためその差は約3%にとどまる。ただし、マルチコアテストではPower Limitの制限により約28%に差が広がっている。
また「CINEBENCH R15」では、マルチコアテストでCore i7-14700に大きく差をつけられていたCore Ultra 5 245だが、「CINEBENCH R20」では逆転しているのも大きなトピックだ。
続いてメニーコアCPU向けに設計されているレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R23」のスコアを確認しておこう。
Core Ultra 7 265とCore Ultra 7 265Kのスコアの傾向は「CINEBENCH R20」とほぼ同じ。またCore Ultra 5 245とCore i7-14700の比較では、マルチコアテストではCore i7-14700が逆転しているがその差は約5%とわずか。1ランク下で、実コア数や論理コア数が少ないCore Ultra 5 245がかなり健闘していると言っていいだろう。
「CINEBENCH」系ベンチマークのラストは最新バージョンの「Cinebench 2024」のスコアを確認しておこう。
スコアの傾向は「CINEBENCH R23」とほぼ同じ。シングルコアテストについては、Core Ultra 200Sシリーズが全体的に第14世代Intel Coreプロセッサを上回る。またマルチコアテストでもPower Limitを65Wに設定した場合、ワンランク下で実コア数が少ないCore Ultra 5 245でもCore i7-14700とほぼ同等、実コア数が同じCore Ultra 7 265では20%以上高いパフォーマンスを発揮する。