エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1500
2025.01.29 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
ここからは早速「GeForce RTX 5080 Founders Edition」(以下:GeForce RTX 5080)をPCに組み込み、注目のパフォーマンスをチェックしていこう。テストPCのCPUには、Ryzen 7 9800X3Dを使用し、比較対象として先代モデル「GeForce RTX 4080 Founders Edition」(以下:GeForce RTX 4080)でも計測を実施している。また参考として先日レビューをお届けした「GeForce RTX 5090 Founders Edition」(以下:GeForce RTX 5090)と「GeForce RTX 4090 Founders Edition」(以下:GeForce RTX 4090)のスコアも記載している。使用しているドライバや、一部ゲームのバージョンが異なるため完全に横並びの比較にはならないが目安にはなるだろう。
「GPU-Z 2.61.0」の結果。CUDAコア数は10,752基で、バスインターフェイスはGeForce RTX 5090と同じくPCI Express 5.0(x16)に対応する | GPUのブーストクロックは2,617MHzだが、最大2,827MHz前後まで上昇した |
BIOSの情報を確認したところPower Limitは83.3~108.3%まで対応 |
定番3Dベンチマークソフト「3DMark」の結果を確認していこう。まずはレイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどに対応する最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」からだ。
GeForce RTX 5080とGeForce RTX 4080のCUDAコア数の差は約11%だが、「Speed Way」では約22%高いパフォーマンスを発揮しており、高速なGDDR7メモリによる帯域幅の向上や内部設計を最適化の効果も確実にある。
ただし、GeForce RTX 5090と比較すると6割強にとどまり、その差はかなり大きい。また先代のフラッグシップであるGeForce RTX 4090との比較でも9割弱の性能で、あと一歩及ばなかった。
続いて、DXRベースのレイトレーシングテスト「Port Royal」の結果を確認していこう。
GeForce RTX 5080との比較では約24%上回り、「Speed Way」から差が広がっている。またフレームレートも110fpsを超えており、WQHD解像度までならレイトレーシングを有効にした状態でも超解像技術を使う必要はないだろう。ただし、GeForce RTX 5090に比べると6割強、GeForce RTX 4090との比較でも約85%の性能に留まり、レイトレーシング性能についても先代の上位モデルを上回る事はできなかった。
NVIDIAの超解像技術であるDLSSのパフォーマンスを計測する「NVIDIA DLSS feature test」のスコアも確認しておこう。ちなみに解像度は「3840×2180」、「DLSS version」は「DLSS 3」に設定している。
DLSS無効とDLSS有効の差は3倍を超え、一つ前のバージョンDLSS 3でも効果は非常に大きいことがわかる。またGeForce RTX 4080に比べると約25%パフォーマンスが向上。さらにGeForce RTX 4090の約95%のフレームレートを記録しており、Blackwell世代のGPUではDLSS機能が強化されているようだ。