エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1500
2025.01.29 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
「3DMark」系のテストが一段落したところで、ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは⼈気MMO RPGの最新版「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」ベンチマークからだ。「グラフィックス設定」は「最⾼品質」を選択し、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類の解像度で計測を⾏っている。
GeForce RTX 5080なら、4K解像度でも最高判定「非常に快適」の目安になる15,000をクリアする。またGeForce RTX 4080に比べると、フルHD解像度ではCPUがボトルネックになり、その差は4%に留まるが、WQHD解像度では約14%、4K解像度では約20%に広がり、高解像度になるほどメモリ帯域が広くなった影響が大きくなるようだ。またGeForce RTX 4090との比較では、4K解像度で約85%、フルHD解像度でも約93%の性能で、やはり60%近いCUDAコア数の差を逆転することはできていない。
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマークの結果を確認しておこう。「API」は「DirectX 12」、「総合品質」は「最高」、「レンダリングのスケール」を「100」に変更し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
比較的負荷が軽いゲームだが、フルHD解像度でも約10%、WQHD解像度では約16%、4K解像度では約19%GeForce RTX 4080を上回る。フレームレートもフルHD解像度では567fpsをマークし、現行最高峰の高リフレッシュレートなディスプレイとの組み合わせにオススメだ。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、できる限り高品質になるように設定して、射撃訓練場の一定コースを周回したときのフレームレートをCapFremeXで計測した。なお144Hzのフレームレート制限は解除し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類を選択している。
フルHD解像度やWQHD解像度では、いずれのグラフィックスカードでもフレームレートの上限である300fpsに達してしまい横並びになる。一方、4K解像度ではGeForce RTX 4080から約15%パフォーマンスが向上しており、GeForce RTX 5090やGeForce RTX 4090ほどではないが、高解像度環境では強さを見せている。
「アサシン クリード ミラージュ」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「グラフィック品質」は「最高」、適応品質は「オフ」、「アップサンプルタイプ」は「NVIDIA DLSS」、「アップサンプルクォリティ」は「バランス」に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
これまでのテストに比べると差は縮まっているが、フルHD解像度やWQHD解像度では約4%、4K解像度では約8%の差があり、やはり高解像度環境では強さを見せる。またGeForce RTX 5090との差も最大約20%に留まることから、「アサシン クリード ミラージュ」をプレイするならGeForce RTX 5080は良い選択肢になるだろう。
「F1 24」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「詳細プリセット」は「超高」、「アンチエイリアス」は「NVIDIA DLSS」、「アンチエイリアスモード」は「バランス」、「フレーム生成」は「NVIDIA DLSS FG オン」、「ダイナミックレゾリューション」は「オフ」を選択し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行っている。
フルHD解像度ではやはりCPUがボトルネックになり、GeForce RTX 4080との差は約10%に留まる。ただし、WQHD解像度や4K解像度ではいずれも約15%に差が広がり、GDDR7の採用により、メモリ帯域が広がったメリットはある。