エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1500
2025.01.29 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
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ゲーム系のベンチマークが一段落したところで、ここからはレンダリング性能を確認していこう。まずは3Dモデリングソフト「Blender」の性能を計測する「Blender Benchmark 4.3.0」の結果からだ。なおレンダリングにはGPUを選択し、サンプルは「monster」「junkshop」「classroom」の3種類を使用している。
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GeForce RTX 4080との比較では、「classroom」で約4%、「monster」で約7%、「junkshop」ではメモリ帯域の影響が大きいのか約15%と大きな差がついた。ただし、GeForce RTX 5090に比べると約6割、GeForce RTX 4090との比較でも8割前後の性能にとどまり、レンダリング処理でもフラッグシップGPUとの性能差は大きい事がわかる。
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続いて「V-Ray 5」ベースのレンダリングベンチマーク「V-Ray 5 Benchmark」の結果を確認しておこう。なおプリセットは「V-Ray GPU RTX」を選択している。
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「V-Ray 5」でもGeForce RTX 4080から約10%パフォーマンスが向上しており、GeForce RTX 5080を選択するメリットは確実にある。ただし、GeForce RTX 4090に比べると8割弱、GeForce RTX 5090に比べると6割強の性能に留まることから、大規模なレンダリングを頻繁に行うならGeForce RTX 5090の購入を検討するのもありだろう。
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レンダリング系ベンチマークのラストは「V-Ray 6」ベースの「V-Ray 6 Benchmark」の結果を確認しておこう。
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GeForce RTX 4080との差は約4%とわずか。今後ドライバの熟成が進めばもう少し性能差が出る可能性はあるが、現在GeForce RTX 4080を使用しているなら、現状ではアップグレードするほどではないだろう。
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続いて、複数のLLM AIモデルでテキストを生成する「AI Text Generation」の性能を確認しておこう。
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最も差の小さい「PHI 3.5」でも約10%、それ以外の処理ではいずれも20%以上高いスコアを記録している。AI関連の処理については、最適化がより進んでいるBlackwellアーキテクチャが強みを見せる。